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有名作曲家が支えた ジャニーズのヒット曲【円盤で時間旅行116回 嶋田宣明】

イラスト・松田アツコ

最近芸能界を騒がせている話題の一つがジャニーズの退所問題。まずはその歴史から振り返ってみると、ロカビリー時代を経て、ジャニーズ事務所の最初のアイドルが初代ジャニーズです。彼らはミュージカル映画「ウエスト・サイド・ストーリー」からヒントを得て結成された、まさにアメリカ文化から生まれた申し子的存在。当時は紅白歌合戦でも直立不動で歌う歌手が多かった中、ミュージカルの影響を受けたモダンダンスを踊りながら歌うジャニーズが登場し、一気に若者の注目を集める存在となっていきました。その後、郷ひろみやフォーリーブス、SMAP、嵐など数多くの男性アイドルを輩出したジャニーズ事務所は“アイドルの名産地”として、昭和から平成、令和と芸能界を席巻していくことになるのです。

その彼らの音楽を制作してきたのが、それぞれの時代で名をはせた作曲家たち。Kinki Kidsの「硝子(ガラス)の少年」は山下達郎、今や3人となったTOKIOの「宙船」は中島みゆきの手によるもの。ほかにも玉置浩二や竹内まりや、小田和正など、数え上げればきりがないほど多くの有名作曲家が、彼らのヒット曲を支えていました。

今回取り上げる楽曲は、「硝子の少年」の山下達郎本人の歌唱バージョン。事務所社長だった故ジャニー喜多川さんからの「必ずチャート1位になるヒット曲を書いてほしい」というリクエストは、彼にとってかなりのプレッシャーだったに違いありません。ライブでの本人歌唱に感激したのはいい思い出です。

※今回紹介したレコードは12月27日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~21時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。FM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~)の選曲家、パーソナリティ。

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