特撮美術の技で元気な熊本城を再現

2015年に熊本市現代美術館で開催された「特撮博物館展」からの縁で、同館は熊本地震後、御船町出身で国内屈指の特撮美術監督・特技監督、三池敏夫さんに「ミニチュアでの熊本城再現」を依頼しました。「熊本の力になりたい」と監修を快諾した三池さん。急ピッチで進め、製作期間約4カ月ほどで、ミニチュアの熊本城(1/20のスケール)を完成させました。

高さは2メートルを超え、迫力満点。大天守・小天守・宇土櫓が精巧に再現されています。「大量の図面や資料を基に大量のパーツを作り、丁寧に組み立てました」と三池さん。「本物の熊本城は復旧中なので、元気な城の姿は、このミニチュアで見ていただきたいと思います。写真や動画とは違い、その場にある存在感や立体感がミニチュアの醍醐味(だいごみ)。大人も子どもも、ワクワクしながら見ていただけると思います」

会場では城下の街並みをイメージしたミニチュアも展示。通町筋から見える熊本城の風景は、本物さながらのリアルさです。建物には実在する企業の看板があったり、通りを歩く人たちは熊本在住者だったり(大西一史熊本市長の姿も!)と、遊び心もいっぱい。写真撮影OKなので、特撮映画さながらの迫力ある1枚にチャレンジしてみてください。

テキスト/ライター 髙野正通

三池敏夫さん

1961年.御船町出身。84年、九州大学工学部卒業、株式会社特撮研究所入社。平成「ガメラ」シリーズ、「ウルトラマンサーガ」など数々の作品に関わり、「シン・ゴジラ」では特撮美術を担当した。学部卒業、株式会社特撮研究所入社。平成「ガメラ」シリーズ、「ウルトラマンサーガ」など数々の作品に関わり、「シン・ゴジラ」では特撮美術を担当した。

製作した熊本城の前に立つ三池敏夫さん。手に持っているのは、小学6年生の時に描いた熊本城の絵

展示では多くのボランティアのみなさんも加わり、展示物の製作に当たっていました

展示では多くのボランティアのみなさんも加わり、展示物の製作に当たっていました

熊本城のミニチュアは三池さんが実物に近いものをと、細かいところまでこだわって製作

熊本城のミニチュアは三池さんが実物に近いものをと、細かいところまでこだわって製作しています。

熊本の街並みをイメージした作品も

展示では熊本城のほかに、熊本の街並みをイメージした作品も

熊本城を見ることができる「通町筋」をイメージしたミニチュア

熊本城を見ることができる「通町筋」をイメージしたミニチュア。市電や車が行き交う通りは、まさにホンモノ!

三池さんオススメのアングルは目線を低くしてのもの

展示されているミニチュアは自由に写真撮影することができます。三池さんオススメのアングルは目線を低くしてのもの。試しに撮ってみるとご覧の通り。街中で撮影したような写真が撮れました。

街中にいる人のミニチュアは実在の人たちの写真で作成してあります。ひょっとして知り合いのミニチュアを見つけることができるかも。また会社やお店の看板も実在するところのものばかり。

マンションのベランダには洗濯物が掛かっていました

マンションのベランダには洗濯物が掛かっていました。これらも一つ一つ手作りです。

通りのツリーなど通りの雰囲気が出ています。

ビルの屋上にいる方に注目!さて、どなたかは会場でお確かめください。

会場の壁に描かれた青空と雲

会場の壁に描かれた青空と雲。「熊本を応援したい」と三池さんは思いを込めて、あのキャラクターを描かれていました。

information

「熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト展」
熊本市現代美術館(中央区上通町2‐3)
開催中~2018年3月18日(日)
開館時間:10時~20時 (展覧会入場は19時30分まで) 火曜休館 ※12月29日(金)~2018年1月3日(水)は閉館
観覧料:一般1000円、65歳以上800円、高校生以上500円、中学生以下無料

「プレミアムナイトツアー」
1月13日(土)19時30分~21時 (レクチャー30分、会場内ツアー1時間)
集合場所:ホームギャラリー
定員:40人(要事前申し込み) ※要展覧会チケット(半券可)

「『みんなの熊本城』プロジェクトシンポジウム」
1月28日(日)14時
会場:くまもと県民交流会館パレアホール
パネラー:大西一史熊本市長ほか ※詳細は「くまもと市政だより」等で

「『熊本城を撮る!』撮影ワークショップ」
2月10日(土)8時30分~10時 展覧会会場内
定員:30人(要事前申し込み) ※要展覧会チケット(半券可)
講師:三池敏夫さん(特撮研究所)

お問い合わせ

熊本市現代美術館

TEL
096-278-7500