海外で火がついた上質な日本のシティポップス

まだ若かりし頃、アメリカのポップスやビートルズなどの影響で洋楽一辺倒だった私。それが日本の音楽、特に「シティポップス」にはまっていくきっかけとなったのが、ソロデビューしたての山下達郎の「CIRCUS TOWN」というアルバムでした。それまで日本の音楽を、洋楽のパクリと決めつけ、認めていなかった私にとって、とても衝撃的なことで、ソウルを感じる歌声やバックの演奏の素晴らしさに、レコードをすり切れるくらい聴いたことを覚えています。

日本人である自分にとって、理解しやすい歌詞とそんなにバタ臭くないあか抜けたメロディーや歌声は、とても親しみやすかったのでしょう。ただこの時は、日本のシティポップスが、海外でも評価されるなどとは、夢にも思わずにいたのです。ところが最近TVで放送された「YOUは何しに日本へ?」で、70年代・80年代のシティポップスを、わざわざ買い付けに来ている外国人がいることを目にして、あらためて日本の音楽の質の高さに驚かされてしまいました。

今回ご紹介するレコードは、海外でも今、非常に注目されている竹内まりやの「プラスティック・ラブ」。動画サイトYouTubeで紹介されてから、公開8カ月でなんと739万回も再生されている曲。外国の有名DJによってプレイされたりすることで、世界中から賛辞が寄せられているのです。最近、私はあの時代をリアルタイムで生き、多くの曲を聴いてこられたことを、少しばかり誇りに思えるようになってきました。

※今回紹介したレコードは4月24日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。