鎌倉時代の貴重な螺鈿鞍 蒙古襲来絵詞との関連は!?

昨年11月から改修工事のため休館していた県立美術館本館(中央区二の丸)が、約5カ月ぶりに再開し、記念の展覧会を開いています。

注目は「武家の装い」展(別棟展示室)で所蔵後、初披露されている、鎌倉時代に制作された螺鈿鞍(らでんくら)の名品。昨年度、同館に寄贈されたもので、国の重要文化財に指定されています。薄い夜光貝を巴(ともえ)文形に切り透かし貼り詰められた、全国でも十数点しか確認されていない鎌倉時代の螺鈿鞍です。実は、鎌倉時代の熊本の武将・竹崎季長の奮戦を描いた「蒙古襲来絵詞」の中に、これと似た鞍の記述があるそうです。元寇で活躍した季長との関連に、歴史の夢をはせることもできるでしょう。「蒙古襲来絵詞」の模本なども展示。

また、同館が昨年度収蔵した堅山南風の「争魚」や伊藤若冲の「鶏図」など、新しい熊本の宝も紹介しています。

今年は、熊本と縁のある画家・藤田嗣治(レオナール・フジタ)の没後50年。本館2階では「フジタとパリの画家たち」も開催中。同館のフジタ・コレクションを中心に、海老原喜之助やピカソ、マティス、キスリング、カンディンスキーらの作品で、日本とフランスの近代絵画の交流などを見ることができます。

初夏の爽やかな風が吹く季節。久々に、改修が済んだ熊本城二の丸の美術館へ出かけて、内外の名品を鑑賞してみませんか。
(すぱいす・嶋)

Information

武家の装い −巴螺鈿鞍と新しい熊本の宝

7月8日(日)まで。
9:30~17:15(入場は16:45まで)。
月曜休館(5月21日は「障がいのある方々の鑑賞デー」として開館)
観覧料(別棟展示室のみ)一般210円、大学生130円、高校生以下無料
(「フジタとパリの画家たち」との共通券は大人420円、大学生250円)
問い合わせは県立美術館本館
096-352-2111
※同館では6月2日(土)まで、「藤城清治光と影のメルヘン展」も開催中(有料)。詳しくは同館まで

店舗情報

熊本市現代美術館

住所
熊本市中央区上通町2-3 びぷれす熊日会館3F
TEL
096-278-7500
店舗ホームページ
http://www.camk.or.jp/
営業時間
10時~20時(入場~19時30分)
休業日
火曜