やることがない「定年後」 どう老いていきます?

「定年って生前葬だな…」。そんな言葉がキーワードの映画。そういえば、定年時によく聞く「長い間お世話になりました」や「これからはゆっくり休んでください」は、お葬式でもよく使う言葉。大河ドラマなどの脚本で知られる内館牧子さんの小説が原作です。

東大卒だが一流銀行の出世コースから外れ、子会社で定年を迎えた男(舘ひろし)。「ゆっくり休んで…」と送り出された彼は、やることがなくて途方に暮れる。公園や図書館を訪れるが、周りは“終わった人”に見える老人ばかり。つい愚痴をこぼして妻や娘にも愛想をつかされる始末。そこで一念発起してセカンドキャリアに挑戦するのですが…。

学歴も職歴もほぼリセットされた定年後をどう老いていくのか? そこを問われている気がします。ただ長い人生、何があるかわからない。“前向きに”と61歳の身では考えるばかりです。

(すぱいす・嶋)

(C)2018「終わった人」製作委員会

(C)2018「終わった人」製作委員会

[上映館]

TOHOシネマズはません、TOHOシネマズ宇城、イオンシネマ熊本