西郷、大久保、勝らの書 実用性見直された刀剣も

明治改元150年の節目に合わせた「幕末維新の刀剣と書」展が、西区島崎の島田美術館で開催中です。幕末維新期に活躍した志士や思想家らの書、同時期に鍛造が活気づいた刀剣などから、激動の時代の息吹を感じる展観となっています。

書は、“維新三傑”と呼ばれる西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允や、勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の“幕末三舟”をはじめ、高杉晋作、横井小楠、島津斉彬、吉田松陰ら14点を展示。西郷の書は力強く奔放な感じ、勝は落ち着いた大人の印象を受けました。いずれも制作年は不明ですが、漢詩や和歌などが題材。幕末維新の著名人ばかりで、それぞれの風貌や人柄がしのばれます。これだけの人物がもし、一堂に会したら…と想像するだけでも楽しくなってきます。

刀剣は、江戸中期以降、象徴的な存在となりつつありましたが、黒船来航に始まる幕末期、武器としての本来の実用性が見直されます。「新々刀」と呼ばれるこの時代の固山宗次(こやまむねつぐ)、肥後同田貫宗廣(どうだぬきむねひろ)や薩摩の平正良(たいらまさよし)など約10点が並びます。実戦を想定して鍛えた刀剣だけに、迫力と凄みを感じる展示です。

秋の気配が深まってきた島崎界隈。150年前の時代の空気を感じに足を運んでみてはいかがでしょう。
(テキスト/すぱいす・嶋)

西郷隆盛筆(右)、勝海舟筆(左)

西郷隆盛筆(右)、勝海舟筆(左)

Information

会期:~12月10日(月) 10~17時(入館16時30分まで)
休館日:毎週火曜(祝日は開館)
観覧料:一般700円 大学・高校生400円 小・中学生200円(保護者同伴小学生は無料)

「刀 銘 宗次」(上)と「脇差 銘 固山宗次(下)

お問い合わせ

会場・問い合わせ:島田美術館

住所
熊本市西区島崎4‐5‐28
TEL
096-352-4597