村上隆さんが読み解く 戦後日本の現代美術

熊本市現代美術館では「バブルラップ(副題略)」という展覧会を開催中です。世界的に活躍するアーティスト・村上隆さんが、自ら収集した作品を基に内容を企画し、新しいアートワード「バブルラップ」を提唱するという展覧会です。バブル経済期を中心とするアートムーブメントに「バブルラップ」という呼称を与え、日本の戦後の現代美術について考察し直そうというのが、大きなテーマとなっています。

「バブルラップ」という言葉は、実はよく知られているあるものの名称です。俗に「プチプチ」と呼ばれているビニール製の気泡緩衝材のことを、英語で「Bubblewrap」と言います。「バブル経済」の「バブル」にかけているわけですが、この安価でどこでも手に入る梱包(こんぽう)材の名前こそが、日本の戦後の現代美術を整理して考える上でふさわしい、というのが村上さんのアイデアです。

入場ゲートは、バブル時代を思わせるピンクと青のネオンサイン。そこをくぐり、当時目覚ましい活躍を見せたアーティストたちの作品から展覧会は始まります。バブル期に日本は世界一の経済大国となり、企業等による高額な西洋名画の購入が話題となっていました。しかしバブルがはじけてしまった後、日本人が自らの力で見つけ出した「美」とは一体何だったのでしょうか? 本展では、バブル期のアートムーブメントに続き、「Superflat」「生活工芸」「古道具」「もの派」が登場します。村上さんならではの、戦後の現代美術についての読み解きと問いに触れられるまたとない機会です。
(熊本市現代美術館・岩﨑美千子学芸員)

(c)2018 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. Photo by Tomohiko Tagawa

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Information

バブルラップ
「もの派」があって、その後のアートムーブメントはいきなり「スーパーフラット」になっちゃうのだが、その間、つまりバブルの頃って、まだネーミングされてなくて、其処を「バブルラップ」って呼称するといろいろしっくりくると思います。特に陶芸の世界も合体するとわかりやすいので、その辺を村上隆のコレクションを展示したりして考察します。

会期:3月3日(日)まで 10時~20時(入場は19時30分まで)
休館:毎週火曜
会場:熊本市現代美術館(中央区上通町)
観覧料:一般1000円 シニア(65歳以上)800円 学生(高校生以上)500円 中学生以下無料
※詳しくはホームページ(https://www.camk.jp)で

お問い合わせ

熊本市現代美術館

住所
熊本市現代美術館(中央区上通町)
TEL
096-278-7500
ホームページ
https://www.camk.jp