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【485号】カルチャールーム – 円盤で時間旅行 嶋田宣明

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時代が変わる瞬間に聴いた 80年代初頭の名曲

以前、このコラムで書いた私のバンド活動は、高校時代の終わりに受験のため、いったん終わることとなりました。その後は、たまに友達とセッション的なことをやってはいましたが、バンドからは遠のいていったのです。ですが、東京から熊本に帰ってしばらくしたころ、ラジオから流れてきた音に雷に打たれたような衝撃を感じたのが、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の音楽だったのです。

ちょうどその頃、高校時代の仲間から、シンセサイザーを買ったので見にこないかという誘いがあり、彼のアパートへ向かいました。するとそこには見たこともないようなシンセサイザーやリズムボックス、さらにはボコーダーなど、まさにテクノ時代の最先端の楽器が並んでいるではありませんか! ここで久々、私のやる気スイッチがON! 私もシンセサイザーを購入し、もみあげも短くして、もう気分はYMO。こうなりゃ、俺たちもオリジナル曲を作って、テクノ界に殴り込みをかけようぜと勇んでいた時、私は自分が譜面が読めないことを思い出したのです。普通ならここで諦めてシンセサイザーはリサイクルショップに持って行くところですが、無謀なやる気は、そのまま作曲という勘違いの行動につながり、なんとその曲はTVCMのBGMとして使うことになってしまったのです。

今回紹介する曲は、80年代初頭テクノ時代の幕開けを告げるきっかけとなった「ライディーン」。いまだに流れてくると、ワクワクとした高揚感に包まれる一曲です。

※今回紹介したレコードは8月20日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。FM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~)の選曲家、パーソナリティ。

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