近・現代の彫刻と立体造形 その時代の雰囲気感じて

熊本市現代美術館では、2019年度国立美術館巡回展 東京国立近代美術館所蔵品展「きっかけは『彫刻』。―近代から現代までの日本の彫刻と立体造形(以下、彫刻展と略)」展と、「CAMKコレクション展vol.6きっかけは『彫刻』。―現代日本の彫刻と立体造形(以下、CAMK展と略)」を同時開催中です。

彫刻展では、平櫛田中、高村光太郎、佐藤忠良、斎藤義重など、明治、大正、昭和の各時代を代表する作品34点を展示しています。一方、CAMK展では生人形も出品しますが、主に1990年代から2010年まで、草間彌生、森村泰昌、ひびのこづえなど平成の作品26点を展示しています。この2つの展覧会を通して見ると、明治、大正、昭和、平成と4つの時代を通じて、近・現代の彫刻と立体造形がどのように発展してきたかを一覧することができます。

例えば明治時代、「彫刻」が始まったころの作品は、ブロンズや木が主な素材。サイズも小さめで、台座に展示されています。100年後の現代になると、作品は巨大化し、柔らかい素材(ソフト・スカルプチュアと呼ばれます)でできた作品や、宙に浮く(会場でお確かめください ! )作品が登場します。会場を進むごとに、各時代の作家たちが「これが最新の彫刻だ ! 」と提示した表現の移り変わりと、その時代の雰囲気を感じていただけることと思います。

知っているつもりの「彫刻」の、一言では語れない奥深さを、熊本初の大規模彫刻展で、ぜひお確かめください!
(熊本市現代美術館 冨澤治子学芸員)

高村光太郎《手》

高村光太郎《手》1918年頃 東京国立近代美術館蔵
撮影:大谷一郎

Information

会期:~11月24日(日)
開館時間:10時~20時(入場は19時30分まで)
休館日:毎週火曜(10月22日は開館、翌日休館)
共通観覧料:一般1000円、シニア800円、学生500円、中学生以下無料
※10月12日は開館記念日で無料

お問い合わせ

熊本市現代美術館(熊本市中央区上通町)

TEL
096-278-7500
HP
www.camk.jp