熊本城大天守外観復旧記念 熊本城と武の世界 熊本県立美術館本館

熊本県立美術館では、平成28年の熊本地震で被災した熊本城大天守の外観復旧を記念した特別展を、12月15日まで開催しています。同展は、加藤清正が築き、細川家によって受け継がれてきた熊本城の歴史と、それをとりまく武の世界を、甲冑(かっちゅう)や刀剣をはじめとした美術工芸品や、城絵図・古文書などの歴史資料からたどるものです。

難攻不落の名城として知られる熊本城ですが、実は清正一代で築かれたものではありません。細川家に受け継がれた後もさまざまな改修が行われ、地震や大雨による被災と修復を繰り返しながら維持されてきました。明治10年の西南戦争で、天守閣をはじめとした主要な建物は焼失しますが、在りし日の熊本城の威容は、熊本のシンボルとして人々の心に受け継がれています。

本展では、知っているようで意外と知られていない熊本城の歴史をあらためて紹介するとともに、加藤・細川両家の戦いの歴史を彩ってきた刀剣・甲冑の名品を一堂に展示します。清正の最初の晴れ舞台である賤ヶ岳(しずがたけ)合戦で用いた長大な大身槍(おおみやり)や、清正のトレードマークとして知られる甲冑、そして関ヶ原合戦を戦い抜いた細川忠興の甲冑からは、激動の時代を生き抜いた武将たちの美意識が垣間見られることでしょう。

また、延寿派や同田貫一派をはじめとした肥後の刀剣や、刀装具を彩る肥後金工の美を紹介します。熊本城の歴史と加藤・細川両家が織りなす勇壮な武の世界をお楽しみください。(熊本県立美術館・才藤あずさ学芸員)

白檀塗蛇の目紋蒔絵仏胴具足

加藤清正の「白檀塗蛇の目紋蒔絵仏胴具足」(びゃくだんぬりじゃのめもんまきえ ほとけどうぐそく) 桃山時代(16世紀) 本妙寺所蔵

Information

会期:~12月15日(日) 9時30分~17時15分 (入館は16時45分まで)
休館日:月曜(11月4日は開館、5日休館、18日開館) ※会期中、一部展示替えあり
観覧料:一般1000円、大学生800円、高校生以下無料

お問い合わせ

熊本県立美術館本館

住所
熊本市中央区二の丸2
TEL
096-352-2111