武将たちが熱狂した茶の湯 細川忠興らの名品、八代へ!

道具が飾られた座敷に集まり、茶を飲んで楽しむ「茶の湯」は、武将が身につけるべき教養の一つとして愛好されました。武将と茶の湯の関わりにおいて、大きな画期となったのが安土桃山時代。茶の湯好きの天下人・豊臣秀吉や「侘(わ)び茶」の大成者・千利休の活躍によって、武将たちの間では空前の“茶の湯ブーム”が巻き起こりました。

この時代に活躍した細川忠興と、その家老・松井康之もまた、茶の湯に夢中になりました。文武のエリート・細川藤孝(幽斎)を父に持つ忠興は、武将として成長していくなかで、早くから文化的素養を高めていきました。20歳前後から千利休に師事した忠興は「利休七哲」の一人としてもよく知られています。

唐物尻膨茶入 銘利休尻ふくら
中国南宋~元時代(13~14世紀)
永青文庫所蔵
(細川忠興が徳川秀忠から拝領した千利休ゆかりの茶入)

藤孝の代から細川家の家老として活躍した松井康之も、文武に秀でた武将でした。康之も千利休の高弟であり、利休没後、当代一の茶人となる古田織部とも親交の深い人物でした。そのため八代松井家には、利休や織部から康之に宛てられた書状やゆかりの品々、そして多くの茶道具が今も伝えられています。

本展覧会では、八代に関係の深い忠興・康之と、利休・織部の関係をゆかりの名品からひも解き、茶の湯をめぐる武将たちの生き生きとした交流の姿を紹介します。この展覧会を通じて、茶の湯から見た日本の歴史の面白さと、その文化・作品が多く残る八代の魅力を感じていただければ幸いです。
(八代市立博物館 宮原江梨学芸員)

南蛮耳付水指 17世紀
松井文庫所蔵
(古田織部が松井康之に贈った水指)

Information

会期:~令和元年12月1日(日) ※11月25日㈪休館
会場:八代市立博物館未来の森ミュージアム 特別展示室・第2常設展示室
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
観覧料:一般600円(480円)、高大生400円(320円)、中学生以下は無料
※( )内は20名以上の団体料金。 障がい者手帳をご提示の方は無料

お問い合わせ

八代市立博物館

TEL
0965-34-5555