突然、姿を消した親友 ミステリアスな急展開へ

作家・沼田真佑氏のデビュー作で2017年に芥川賞を受賞した短編小説を、『るろうに剣心』の大友啓史監督が映画化した人間ドラマです。

岩手県・盛岡に転勤してきた秋一(綾野剛)は、風変わりな同僚の日浅(松田龍平)と親しくなります。日浅と酒や釣りを楽しむ日々に、秋一はしみじみとした幸せを感じていました。しかし、ある日突然、日浅は彼の前から姿を消してしまいます…。

親友だと思っていた男の「影」を知って戸惑う綾野の演技も素晴らしいですが、つかみどころがないけど憎めない不思議なキャラは松田にピッタリ。父・優作とは違った個性を発揮しています。國村隼、筒井真理子、中村倫也、永島暎子、安田顕ら実力派が共演。

二人が「遅れてきた青春の日々」を楽しむシーンが美しい前半、物語が一気にミステリアスで劇的な方向へ急展開する中盤以降と、流れはゆったりながら、画面から目が離せない秀逸な作りの作品です。
(フリーライター 上妻祥浩)

(C)2020「影裏」製作委員会

[上映館]

・ユナイテッド・シネマ熊本
・TOHOシネマズ光の森
※日本語字幕付き上映 3/2(月)~4(水)