潜在意識に刷り込まれた タイムマシーンのような音楽とは

テレビの天気予報の背景で流れる映像。皆さん何げなく見ていることが多いと思いますが、あの番組と番組のつなぎのような映像やミニ番組などを、業界ではフィラ(filler=間と間を埋めるもの)と呼んでいます。毎週、同じ曜日、同じ時間に流れるものもあれば、毎日流れるものもあります。一方、番組から次の番組へと移る間の時間のことは、業界ではステブレ(station break=駅から駅へと移る間のこと)と呼び、CMを入れるためのスペースとして、フィラとは区別されています。

このフィラの天気予報は、私たちも明日の天気が仕事や遊びに関係していたりすると、意外と真剣に見たりするのですが、この何げない行動の潜在意識に刷り込まれるのが、実はそこで流れている音楽なのです。CMの場合は好きな音楽を使うためには、著作権の問題をクリアし、さらに高額な使用料や許諾が必要となりますが、フィラはテレビ局が制作する番組なので、ディレクターが雰囲気に合わせた音楽を自由に使うことができるのです。

今回ご紹介するレコードは、1970年代後半から80年代前半くらいに、熊本に住んでいる人なら一度は聴いたことのある、天気予報のフィラで使われた「赤ちゃん戦争」という映画のサントラ盤。と、タイトルだけを聞いても何のことかサッパリ分からない人も多いと思いますが、聴けばすぐに当時の事がよみがえる懐かしい音楽です。ぜひ番組で聴いてくださいね。

※今回紹介した曲は6月23日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。