心温まる普遍的人間ドラマ 草彅剛が「俳優力」を発揮
草彅剛がトランスジェンダーの主人公役で、アイドル時代から絶賛されていた演技力を存分に発揮した人間ドラマです。
新宿のショーパブで働く凪沙(草彅)は、育児放棄された親戚の子供で中学生の一果(服部樹咲)を預かることに。冷たく接していた凪沙ですが、自分と同じように孤独を抱えながら生きる一果と不思議な絆で結ばれていき、バレエの才能を開花させつつある彼女を支えようとします…。
見た目、しゃべり、身のこなし、すべてが女性にしか見えない憑依(ひょうい)ぶり。次第に母性に目覚めていく内面の変化の表現。草彅の「俳優力」の高さに圧倒されます。対する一果役の服部は、演技未経験の新人。ですが、バレエだけでなく「心に傷を抱えた少女」を見事に演じており、将来が楽しみな若手俳優の出現です。
デリケートな題材ながら、普遍的で心温まる人間ドラマに仕上がっています。草彅君の熱演に感動必至の傑作です !
(フリーライター 上妻祥浩)
(C)2020 Midnight Swan Film Partners
[上映館]
- TOHOシネマズ 熊本サクラマチ
- TOHOシネマズ光の森
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