「大吉」のちインフル

2019年元日。加藤神社へ初詣に行った。お願いごとは言わずもがな。例年、我が家の初詣は加藤神社だが、今年は特別だった。熊本城の加藤神社でなければならなかった。

おみくじは大吉だった。“何をしても幸の種。自分を信じて行動すれば何の心配もなく嬉しい運”。まさにマラソンのことだ。今の私にこれほど突き刺さる嬉しい言葉があるだろうか。何度も読み返そうと写真に収めたおみくじは、境内の木にくくりつけた。

少しずつ復旧、復興している熊本城。工事用の足場が外れた大天守は、瓦と漆喰(しっくい)の壁が光り輝いていた。そんな大天守にまた完走を誓った。

さて、走り初めはどこにしようか。“走り初め”なんて私の辞書にはなく、思いがけない新語にこそばゆさを感じていたら、体調が思わしくなくなってきた。インフルエンザだった。しかも仲良く夫婦で。元日から、本当の寝正月を過ごすことなった。

しかし、悪いことばかりでもない。ここでインフルエンザにかかったので、熊本城マラソンの頃は安心だ(と思う)。『インフルエンザでスタートラインにも立てんとか、笑えんよ』と夫にも言われていた。その心配だけは回避できそうだ。

とはいえ、あまり幸先の良い新年のスタートとは言えなかった。

本番まで、あと1カ月ちょっとだというのに、どうしてこうも私の体は、私に練習をさせてくれないのだろう。
気持ちと体というのは、こんなにもかけ離れるものだろうか。走りたい、頑張りたい気持ちに、体が全然ついていかない。気持ちが大きすぎるのか、体が弱すぎるのか。いらだちを感じながら、予定外のインフルエンザと戦った。