火の国元気スポーツ
B1昇格が消えたプレーオフ(PO)敗戦に傷ついたブースターもまだ多いと思いますが、既に来季に向けた戦いは始まっています。西井辰朗GMに聞きました。
「厳しさ求め、来季こそB1つかむ」西井GMを直撃
「あと数点を乗り越えるために何が必要なのか、すでに考えを巡らせています」。西井GMが3位決定戦の翌日に発表した談話です。
POでの僅差の敗戦は昨季と同様ですが、その意味合いは「全く違う」といいます。「昨季はワイルドカードで滑り込んだPOの3位決定戦に勝ち、入れ替え戦でB1富山を相手に3点差で敗れたものの、ステップアップできたという充実感がありました。でも、今季は西地区で初優勝。多くのブースターに声援いただけるホームで戦えたにも関わらず、1勝4敗という不甲斐ない結果でした。経験したことのない悔しさがこみ上げ、打ちのめされました。あれから1カ月以上たった今でも思い出すと涙が出てきます」
しかし、そこで立ち止まっているわけにはいきません。新ヘッドコーチ(HC)に、元ニュージーランド代表HCのネナド・ウチニッチ氏を招へいしました。西井GMがチームに必要なものとして出した結論は「厳しさ」。「1、2点を争う局面で、選手一人一人がいかにチームとしてやるべきことを遂行できるか。それを練習から追求していくため、世界での経験が豊富な指揮官を選びました。選手との面談の際にも、各人のキャラクターを一瞬で見抜いて話す内容を変えています。コミュニケーションを重視する人なので、今まで築き上げてきたチームワークや信頼関係を継承できると思っています」
選手の契約情報も続々発表されています。先日は中西良太選手の残留が決定。西井GMは「B2には他にいない日本人ビッグマン。ここに外国人選手2人を組み合わせ、3BIGでアドバンテージを作っていきたい。もちろん目指すは『B1昇格』。それだけです!」と、来シーズンの目標を力強く語りました。
ネナド・ウチニッチHC
プロフィール 1965年生まれ、セルビア共和国出身。ニュージーランド国籍も持ち、代表選手として活躍。選手引退後は、ニュージーランド代表チームやヨーロッパトップリーグなどでヘッドコーチを歴任。
「チームが強くなることはもちろん、来場くださるブースターの皆さんにさらに楽しんでいただけるよう会場のエンターテインメント性をさらに充実させていきます」と西井GM
熊本ヴォルターズの試合結果は翌日の熊日朝刊で詳しくお伝えします。
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