愛され続ける熊本市動植物園へ

あなたにとって、熊本市動植物園ってどんな存在ですか? 私は高校時代にデートで訪れた思い出の場所です。

そんな熊本市動植物園が2029年に、100周年を迎えるとのこと。100周年へ、そしてその先の同園のあり方が今、話し合われています。その核になるのが、「熊本市動植物園マスタープラン」。「ずっと愛され続ける水辺の動植物園へ」をコンセプトにした会議の委員に私もなり、先日打ち合わせに行ってきました。

朝から職員さんたちがアフリカゾウの食事を準備中。ゾウがおりから出てくる前に、野菜や果物、木の枝などを、上からつるしたり、小さい穴に隠したりされていました。不思議に思い理由を尋ねると「野生の動物は一日のほとんどを餌探しにあてますが、動物園では餌が与えられるとあっという間に食べてしまって、その後が単調な生活になってしまいます。だから、探しにくい場所にわざと隠すんですよ」と教えてくださいました。

ゾウ舎に入れてもらいました。「お、大きい」けど「かわいい」

これは「環境エンリッチメント」という考え方で、動物の生活の質を上げる取り組みだそうです。同園では今後も、動物の展示をもっと自然に近い形にしたり、絶滅の恐れがあることなど動物たちを取り巻く厳しい状況も伝えたりする施設にしていくそうです。

熊本地震に加えコロナ禍と、運営が決して楽ではない熊本市動植物園。「ずっと愛され続ける水辺の動植物園」のために何ができるのか、真剣に考えたいです。


Profile
村上美香

1971年、熊本市生まれ。第一高、熊本大文学部卒。94年に熊本県民テレビ(KKT)にアナウンサーとして入社。夕方の人気番組「テレビタミン」を21年間担当し、「みかちゃん」の愛称で親しまれた。2018年春、同番組を引き継ぎ、KKTも退社。「ヒトコト社」代表。ホームページはhttps://hitokotosha.com