自分の生き方 自分で決める

テレビ局を退職してから、「今は何をしよるとね?」とよく声をかけられます。うわさでは外国に移住したとか、病気をしているとか、中には妊娠した(?)とか、いろいろ言われている様子。私、元気です(笑)! そして熊本にいます! 春から「ヒトコト社」という小さな会社を作り、講演、司会、スピーチ講座、番組取材やイベント出演など「伝える」仕事をしています。人の生きやすさにつながる情報を発信することを目標に、たくさんの人に会って話を聞き、伝えたいと思っています。

先日お会いした鬼塚晶子さんのお話をします。彼女は32歳で乳がんになり、手術などを受け、頑張っていたのですが、熊本地震後に再発。2度目のがんで、彼女は食べ物の改善や整体、里芋を使った湿布などで「自分の心と体に向き合う」ことを選びました。「せっかく乳がんになったんだから、治療の選択肢の一つとして伝えたい」と、このほど『乳がんと里芋湿布』という本も出版しました。

彼女は西洋医学を否定しているのではなく、「100人いれば100通りのがんとの向き合い方がある。私にはこの方法が良かったんです」と言います。私は「自分で決める」という彼女の言葉が印象に残りました。「自分の生き方は自分で決められるということを2度のがんから学びました。○○のためにではなく、自分のためにです」。生と死に真剣に向き合った彼女の優しい笑顔の中に心(しん)の強さを感じました。

鬼塚晶子さん(右)

乳がんになった経験を前向きにとらえ、本も出版した鬼塚晶子さん(右)


Profile
村上美香

1971年、熊本市生まれ。第一高、熊本大文学部卒。94年に熊本県民テレビ(KKT)にアナウンサーとして入社。夕方の人気番組「テレビタミン」を21年間担当し、「みかちゃん」の愛称で親しまれた。今春、同番組を引き継ぎ、KKTも退社。「ヒトコト社」代表。
ホームページはhttps://hitokotosha.com。