認知症の理解へ 優しいコミュニケーションを

これからの超高齢化社会、認知症問題が気がかりな方も多いと思います。厚生労働省の推計によれば、2025年には認知症患者数が700万人前後に達し65歳以上の5人に1人を占める見込みです。実は熊本県では既に、そういった人口比になっている町もあり、決して他人事ではありません。

そこで今、私は認知症予防のサポートとケアができる「ブレインマネージャー」の勉強をしています。先生は理学療法士で株式会社Re学代表の“ばたやん”こと川畑智さん。認知症の正しい理解を広めたいと全国で活動をされています。

ばたやん先生によると、認知症の方は「すぐに覚える力・覚え続ける力・思い出す力」が低下するそうです。だから「記憶作業が苦手なことを何とかして克服したい!」と考え込む時間が増え、周囲に注意を向けることが難しくなるとのこと。そんな時のコミュニケーションのコツは「まず相手が気づくまで手を振ること」だそうです。

認知症のケアについて教えてくれるばたやん先生(左)

認知症のケアについて教えてくれるばたやん先生(左)

私たちは誰かに自分の存在を伝える時、軽く会釈をしたりお辞儀をしたりしますがそれはあくまでもお互いが非認知症=認知症ではないから通用すること。認知症の方が何か考え込んでいる時に会釈しても気づかれないし、ましてや突然声を掛けたり、肩に触れたりすると恐怖を与えかねないのです。まず手を振って相手の視野に入ってから声を掛けることで、驚かせず気づいてもらえるそうです。

少しの工夫でできる優しいコミュニケーションってすてきです。ぜひ、お試しあれ!


Profile
村上美香

1971年、熊本市生まれ。第一高、熊本大文学部卒。94年に熊本県民テレビ(KKT)にアナウンサーとして入社。夕方の人気番組「テレビタミン」を21年間担当し、「みかちゃん」の愛称で親しまれた。2018年春、同番組を引き継ぎ、KKTも退社。「ヒトコト社」代表。ホームページはhttps://hitokotosha.com