【562号】プロに習う!漫画のイラスト講座

中学生の頃まで漫画家に憧れていた私。結局、文章の方に興味が移って、ほとんど上達せずに終わってしまったけれど…、一度でいいから、漫画のテクニックを使って絵を描いてみたい! ということで、プロの先生にイラストや漫画の描き方、考え方について教えてもらいました。(莉)

キャラを魅力的にする考え方やテクニック

プロの漫画家・イラストレーターのさいきゆみさんに、まずは自分なりに描いた絵を見てもらうことに。すると、キャラクターの設定を聞かれ、何も考えていなかったので即興で答えると、さいきさんがそこからどんどんイメージを膨らませていきます。キャラの魅力が増していく様子に、「プロの漫画家、すごい…」と放心状態になりました。

設定を決めることで、自分の描いた絵に、より愛着が湧きました。そのキャラがどういう性格で、どんな環境で何を思って過ごしているのか。あらゆる設定を考えて、その絵が完成しているということが分かりました。

道具の使い方やテクニックも教わりました。特に髪のベタ塗りが難しく、髪の毛の流れが不自然になり四苦八苦。さまざまな工程を経て、ついに私のイラストが漫画風の絵に! すごい達成感…。もちろんプロに比べたら下手だけど、自分なりに頑張って描いた宝物の一枚です。

教えてくれたのは

いられこアートスクール企画・講師
さいき ゆみさん

広告用の漫画やイラストなど、内容に合わせて絵柄を変えながら幅広く手掛ける絵のプロ。個人的によく描くのはメカ、建物。

いられこ! ワークショップ&個人レッスン案内

NPO法人トナリビトが運営している、悩みを持つ子どもや若者のための相談窓口・居場所スペース「おとなりさん」で、さいきさんによる月2回のイラスト交流会「いられこ!」が開催されています。個人レッスンもあり。申し込みはLINE「@753ucvxn」で。


イラスト制作の第一歩!

(1)キャラの設定を決める

まずは事前に描いてきたイラストをさいきさんに見てもらうと、キャラ設定の質問攻めに! 何も考えずに描いていた私は、慌てて設定を考えました。


考えに考えて

(2)さらに深堀り!

設定を細かく決めていくことで容姿や外見、背景などが自然と見えてくるそう。どんどん小悪魔風になっていく様子に圧倒されました。


いろいろな道具がある!

(3)ペン入れ

ミリペン、筆ペン、万年筆など、自分の好きな道具でペン入れ。下描きが濃いと線が見えづらいので、練り消しで薄くしてからペン入れしていきます。


ツヤや毛の流れを意識して

(4)髪のベタ塗り

カケアミ、ベタ、薄墨で色を付ける…など、やり方はいろいろ。今回はベタに挑戦! ツヤの位置がずれないように、薄墨も使いながら筆ペンで流れるような線を意識して塗っていきます。


最後まで気を抜かずに!

(5)仕上げ

薄墨とミリペンで目に色を入れていきます。その後、服の模様を作るため、はさみで形を合わせて切ったトーンを貼って完成!

なんと生原稿! 枠線は均等な太さになるよう、力加減に注意。ヘッドホンの線を引く際は、とても緊張しました…(汗)。


さいきさん流漫画の描き方(ざっくり)

プロット(物語の構想)

文字だけではなく、絵で構想を練る! 描きたいシーンを描いて、その前後を埋めるようにストーリーを作る

ネーム(コマ割りやキャラの配置を決める)

ページをめくったときにワクワクするようなコマ割りに! 見せ場は大コマで、その大コマにつなげるように前のページを作る

ペン入れ

ミリペンや筆ペンなどを使用。そのコマの雰囲気に合わせて、定規を使わなかったり、使うペンを変えたりする

仕上げ

薄墨で色を付けた後スキャンし、パソコンで色調整や修正をして完成


体験を終えて

「楽しく、自由に!」というさいきさんの絵は伸び伸びとしていて、まさに憧れの漫画家の絵。描く様子をそばで見ているだけで胸がいっぱいに。教えてもらったテクニックで漫画のような絵が描けて、昔の夢がちょっとかなったような気持ちになりました♡