【572号】火の国サラマンダーズ GO!

熊本初のプロ野球球団「火の国サラマンダーズ」は、3月に開幕した独立リーグ「九州アジアリーグ」に参戦しています。 若武者たちが繰り広げる熱いプレーに、ファンになった方も多いのでは? 今回、そんなサラマンダーズの監督や選手、チームの素顔を紹介します。


NPBへの夢 熊本から

独立リーグはセ・パ両リーグで構成する日本野球機構(NPB)でのプレーを目指す選手たちがしのぎを削ります。
火の国サラマンダーズの細川亨監督や人吉出身のピッチャー・石本裕大さんに、野球へかける思いやこれからの夢を語ってもらいました。
試合情報なども紹介します。

個々のスタイルを引き出し 1人でも多くNPBへ

プロ野球選手として19年間を過ごし、西武やソフトバンクといった強豪チームの正捕手として活躍した細川監督。昨年、現役を引退すると、誕生したばかりのサラマンダーズの指揮を任されました。キャンプやオープン戦を通して個々の選手たちがレベルアップし、少しずつ良くなってきていると感じているようで、「プロ生活で培ったものを選手に伝え、一人でも多くのNPB選手をチームから輩出したい」と燃えています。また、選手たちはそれぞれに長所があり、「自分のスタイルを見つけるヒントを与えるのが監督の役目」と選手の力を引き出す指導を心掛けます。

さらにNPBを目指すには「人間性が一番大事」と断言。野球人である前に一社会人であり、人間としてしっかりしてないと「プロに入って困る」と話します。また、プロに行くのは “運とタイミング”によるものが大きく、「人間性を磨き、努力を続けた上で運をいかにつかめるかが大切」と説明します。「元気はつらつ、NPBを目指す熱い気持ちを熊本のファンに見てほしい」と、熱い視線を若い選手たちに向けています。

投球練習を見守る細川監督(右)

チーム監督
細川亨さん

青森県出身。41歳。青森大学から、西武・ソフトバンク・楽天・ロッテで捕手としてプレーし日本一を5度経験。2020年に「火の国サラマンダーズ」初代監督に就任。趣味は釣りと食べること


諦めきれなかった野球 周囲への感謝 一球に込め

小学3年生から野球を始め、子どもの頃から将来の夢は「NPBの選手になる」ことだった石本さん。中学、高校でも熊本県大会のマウンドに立ちましたが、残念ながら1、2回戦で敗退が続きました。進学した久留米大では地域の草野球でプレーする程度でしたが、就職活動中に友人から独立リーグを勧められ、石本さんの夢が再燃。四国独立リーグの「徳島インディゴソックス」のトライアウトに合格し、野球の世界に戻りました。同球団への入団前、石本さんは「2年間でNPBに行けなかったらプロを諦める」と決意して頑張りましたが、NPBから声は掛からず、徳島を退団しました。

故郷の人吉に帰り、就職しようとしたものの頭の片隅から“野球”の2文字が離れない…。諦めきれずにいた時に「火の国サラマンダーズ」の発足を知り、再挑戦を決意。見事テストに合格しました。

今、原動力となっているのは、「NPB選手になる夢。そして家族や友人など周りからの応援」と石本さん。昨年、人吉市などを襲った豪雨災害では、慣れ親しんだ風景が一変し、応援してくれている人たちも被災しました。「野球を頑張っている姿を見てもらって、何か感じてもらえたらうれしい」と一球に一層の気持ちを込めます。今の目標は、「一試合でも多く投げてチームの勝利に貢献し、NPBに行くこと」と力強く語ってくれました。

ダッシュを繰り返す石本さん(中央)

ピッチャー
石本裕大さん

人吉市出身。25歳。切れのあるスライダーが武器の右腕。甘い物好きで、特にアイスクリームが大好物。地元人吉の球磨川や自然に心癒やされる


火の国サラマンダーズ Q&A

熊本初のプロ野球球団って一体どんなチーム? 他のプロ野球との違いは? など、皆さんが疑問に思っていることをチーム公式マスコットの「さら丸(まる)」が答えます!

さら丸がみんなの疑問に答えていくよ!

チームエンブレムにも描かれた火の精霊「サラマンダー」をモチーフにした、かわいらしい公式マスコット。普段は温厚なトカゲだが、戦闘モードになるとドラゴンのように変身する。

[Q]NPBの球団や、企業の社会人野球と何が違うの?

[A]社会人野球は普段は仕事をして給料をもらい、野球部として活動しますが、サラマンダーズでは野球が仕事となり、その能力・結果に応じて報酬が出ます。「NPB(セ・パ両リーグ)」に入りたい選手が集まっています。

[Q]選手やスタッフたちのお給料はどうやって賄うの?

[A]チームの収入源は、主に協賛いただいている企業からのスポンサー料です。他に試合の入場料やグッズの売り上げなどがあり、NPBのチームのような放映料はありません。

[Q]年間何試合あるの? 勝ち続けるとどうなるの?

[A]「九州アジアリーグ」に所属し、同じリーグの「大分B-リングス」との公式戦と他の独立リーグなどとの交流戦を戦います。試合数は年間約60試合が予定されています。リーグの順位は大分と熊本での直接対決で争い、上回れば「日本独立リーグ野球機構(IPBL)」のチャンピオンシップに出場できます。

[Q]ホームスタジアムは?

[A]ホームスタジアムは熊本市の「リブワーク藤崎台球場」です。また、八代市の「県営八代運動公園野球場」と山鹿市の「山鹿市民球場」でもホームゲームを行います。

[Q]ファンクラブや応援団などはあるの? 試合の観戦チケットは どこで購入できるの?

[A]特別イベントなどを企画している公式ファンクラブや、「火の国サラマン隊」という私設応援団も組織されています。また試合の観戦チケットは球団事務所(熊本市中央区水前寺)やプレイガイドの「e+」で前売り券を購入できます。試合が行われる球場でも当日券を販売します。


5/15(土)・16(日)

会場:リブワーク藤崎台球場(中央区宮内)
時間:両日ともに13時プレーボール

NPBのソフトバンクホークス三軍を初めてホームに招いて開催する交流戦。一軍出場を目指すソフトバンクの若手が、NPBへはい上がろうとする「火の国サラマンダーズ」の若武者たちと熱戦を繰り広げます。将来のスター選手が現れるかも!?

火の国サラマンダーズを華やかに彩るチアユニット

9名のチアガールからなる火の国サラマンダーズの公式チアユニット。元気いっぱいのダンスと笑顔で試合を盛り上げます。「Sallys(サリーズ)」の活躍にも乞うご期待!

その他、チームや試合日程などの詳しい情報は、下記公式ウェブサイトでご確認ください!

https://salamanders.jp/