【574号】すぱいすフォーカス – 熊本発!女性だけの096k(オクロック)熊本歌劇団 いよいよ発進!
昨年、熊本に女性だけの歌劇団が誕生したのをご存じでしょうか? その名も「096k(オクロック)熊本歌劇団」。コロナ禍により定期公演の開催が延びていますが、6月中旬から公演がスタートします(予定)。そこであらためて、彼女たちがどのような歌劇団なのか、そして初舞台の魅力をご紹介します。
熊本復興応援ソングのPV撮影現場にお邪魔しました
熊本城のお膝元で定期公演スタート 漫画を"ライブ"で楽しめる舞台に
この劇団を主宰するのは、漫画誌を発行する『コアミックス』。「熊本国際漫画祭」開催や、熊本市内で漫画家育成施設「コアミックスまんがラボ」の運営など、熊本と漫画をつなげる事業も行っている出版社です。「熊本に漫画を “ライブ”で楽しめる場を」と、原哲夫作の人気漫画作品「前田慶次 かぶき旅」舞台化のために歌劇団を立ち上げました。
「熊本コアミックス」代表取締役社長・持田修一さんは、「あまりにも有名な武将や作品を扱う舞台。思い切って出演者を女性だけにして新しい表現に挑戦し、世界に通用するエンターテインメントを創造したいと考えました」と、“女性歌劇団”になった理由を語ります。
2020年春に、全国でオーディションを開催し、さまざまな個性や経歴を持った女性たちが集まりました。現在は全員、劇団の拠点となる高森町に移住。一流の講師陣の下、殺陣やアクションなど汗や涙を流しながら“修行”のような稽古に励んできました。そして、この6月、いよいよ彼女たちの初の作品が公開されます。それぞれの人生をかけて集まった女性たちによる、熊本でしか見られないエンターテインメント。その活躍から目が離せません。
あらためて o96k熊本歌劇団ってどんな劇団?
(1)女性だけ25人が所属(2021年5月現在)
熊本をはじめ九州から北海道まで、全国でオーディションを勝ち抜いたメンバーが集合。女優から、ダンサー、テーマパークアクター、元自衛官まで、経歴もさまざまです。
(2)劇団名は、市外局番と歌劇団の「k」が由来
熊本県市外局番096と歌劇団の「k」に「オクロック」という読みを当て、「夢の時間を刻む」という意味を込めています。
(3)演劇も殺陣もアクションもダンスも歌も!
世界に通じる本物のエンターテインメントを目指し、一流の講師陣を招いて、全員が幅広い分野のトレーニングを行っています。かなりの「体育会系」です!
(4)すでに冠番組あり!
「泣き虫劇団成長バラエティー 096k カゲキッ!団」(RKK、毎週木曜深夜)放送中。泣き虫劇団員たちが毎回、『過激』な企画に体当たりで挑戦するバラエティー番組です。
(5)高森町のPR活動も
活動拠点である高森町で、CATV局「たかもりポイントチャンネル(TPC)」出演など地域PR活動にも取り組んでいます。
096k熊本歌劇団の初舞台
前田慶次かぶき旅 〜肥後の虎・加藤清正〜編
戦国時代希代のかぶき者・前田慶次が関ヶ原の戦いの後に諸国を旅する「前田慶次 かぶき旅」(原作/原哲夫・堀江信彦作画/出口真人、「月刊コミックゼノン」で連載中)の舞台化作品。慶次が熊本を訪れて清正と出会い、熊本城築城や国造りに奮闘しながらさまざまな困難に立ち向かう、一大群像絵巻です。
(c)原哲夫・堀江信彦・出口真人/コアミックス
[前田 慶次 役]菅井 育美さん(福島県出身)
MESSAGE
慶次は子どものまま大きくなったようなキャラ。私と正反対の性格なので役作りに苦労しました。でも、彼の好奇心のままに動く自由さは、コロナ禍の閉塞感の中でこそ心に持つべきもの。慶次との出会いを通して清正の国造りや熊本城築城が丁寧に描かれているので、ぜひ、熊本城と共に楽しんでいただきたいですね。
[加藤 清正 役]片山 紗雪さん(熊本県・産山村出身)
MESSAGE
「かぶいた」ことが好きだけど、領主として領民を思いながら国造り・城造りに実直に臨む清正。「自分もこういう人でありたい」と憧れながら演じています。また、熊本人として清正公や熊本城を改めて深く知ることができました。勢いのある爽快な舞台なので、きっと見る方に元気をお届けできると思います!
お披露目公演
※「第4回 熊本国際漫画祭2021」 6月中旬予定の最終日、特別上演
■日時:6月中旬予定
■場所:「シアーズホーム夢ホール」(熊本市民会館)大ホール
■入場:招待客優先
(一般客事前申し込み制、熊本国際漫画祭HPより)
(c)原哲夫・堀江信彦・かぶき旅/コアミックス
定期公演
■日時:6月下旬より毎週金・土曜(予定)19時開演(開場18時30分)
※新型コロナウイルス感染リスクレベルにより、休演の可能性あり
※お盆・正月ほか、休演の可能性あり
■場所:「桜の馬場城彩苑 熊本城ミュージアム わくわく座」
■チケット:全席指定、前売2500円
(チケットぴあ、ローソンチケット、熊日プレイガイド、コドモ・アート・プロジェクト
にて)、当日3000円(わくわく座特設カウンターにて18時より販売)
※各プレイガイドの販売に関しては現在準備中です。詳しくは舞台公式HP https://kabukitabi-096k.jp/
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