【601号】街の古着屋さんがレクチャー 今こそ、古着を楽しむ

約20年前に盛り上がった古着ブームが今、再燃しています。ファッションアイテムとしての流行に加え、ネットオークションやフリマアプリの台頭、サステナブル(持続可能)な社会の実現への関心の高まりなどもその背景にあるようです。今だからこそ感じられる古着の魅力と楽しみ方を、街の古着屋さんに教えてもらいました。

今、古着がリバイバル中!? 改めて知る魅力と楽しみ方

今、古着はファッションアイテムとして改めて注目されています。
熊本市内の古着店3店舗のスタッフに、その魅力やブームの現状、着こなしのコツを尋ねました。

ファッションを楽しむ入り口に

かつて「古着の街」として独自のファッションカルチャーを生み出し、全国から注目された熊本の街。そんな古着最盛期の熊本で学生時代を過ごし、1988年創業の古着店『ペニーズ』を約9年前に引き継いだ武田紘幸さんは、「古着の王道ともいえるアメカジ系の人気が今、再燃しています」と話します。古着に限らず、近年オーバーサイズシルエットやスウェットが流行していることが後押ししていると感じているそう。「アメカジに加え、ヨーロッパやエスニック系など、古着の裾野が広がっているのも今のブームの特徴」と話すのは、『カーグ』スタッフの長﨑涼成さん。

『リトルビンテージ』のオーナー・原田真助さんは、「カシミヤやシルク、リネンなど、高級な生地が使われデザインも洗練された品が、手頃な価格で手に入るのも古着の魅力」と語ります。「昔の服を現代風のデザインにリメークしたり、違うアイテムに作り替えたりするのも楽しみ方の一つです」

3人の共通の思いは、「人とかぶらず、手頃な価格から手に入る古着は、ファッションを楽しむ入り口になる」。気軽に古着に挑戦してみませんか。


初心者にもできる! 古着の着こなし術

古着コーディネートの楽しみ方を、初心者が抱きやすい悩み別に教えてもらいました。

[CASE 1]王道アメカジ古着を着こなすコツは?

ルーズになり過ぎないよう新品とうまく合わせて

アメカジ定番のスウェットやミリタリーパンツは、シルエットがゆるく、だらしなく見えることも。そこで、新品の白シャツや帽子などキレイめのアイテムと組み合わせると、ルーズに見えずスッキリ大人な印象に。あえて派手な色で遊べるのも古着の魅力です。

モデル/高田 藍さん
ネルシャツ7480円、ミリタリーパンツ1万4080円他

新品の白シャツできちんと感をプラス

コンパクトシルエットで大人かわいく

今はオーバーサイズがトレンドですが、あえてジャストサイズのアイテムを選ぶことで、シルエットが締まり幅広い年代で着られる大人っぽい雰囲気に。スウェットの裾からインナーのボーダー柄を出すなど遊び心を加えて、アメカジらしいかわいらしさも楽しんで。

モデル/東 成美さん
パーカー1万7380円、ボーダーTシャツ5280円他

ボーダー柄のチラ見せがアクセントに

PENNEY'S (ペニーズ)

創業33年目を迎える古着店。現地から仕入れたアメリカ古着を中心に展開。メンズ向けの商品が主ですが、女性客も多いとか。その他、古着と合わせやすい新品もそろいます。3000円台のTシャツからビンテージものまで、宝探し感覚で楽しめます。

店舗情報

PENNEY’S (ペニーズ)

住所
熊本市中央区城東町5‐42
TEL
096-322-8871
営業時間
12時〜20時
休業日
なし

[CASE 2]職場にも着ていけるようなキレイめのコーデもできる?

生地や形の“質の良さ”をアクセントに

ヨーロッパ古着などに多い上品なアイテムを選ぶのがポイント。シンプルなアイテムでも、アンティークリネンのジャケットやカシミヤのポンチョ、ドレープが豊かなスカートなど、1点1点の生地の良さやデザインが光り、現代の市販品にはない存在感を放ちます。こんなアイテムをいつものコーデに交えるだけで、簡単におしゃれ上級者な雰囲気に。

モデル/小山 皓生(こうき)さん、大村 奈々さん
アンティークリネンジャケット5万8000円、スカート7000円他

Little vintage(リトル ビンテージ)

海外の古い生地に魅せられ、アメリカやヨーロッパ、モロッコなどから仕入れた古着を展開。Tシャツ1980円、カシミヤニット6000円台など良い物が手頃にそろうほか、古い生地を生かしたオリジナルのリメーク商品も人気です。手持ちの服や古着のお直しにも応じてくれます。

店舗情報

Little vintage(リトル ビンテージ)

住所
熊本市中央区坪井5‐1‐49
TEL
096-342-5058
営業時間
12時〜19時
休業日
なし

[CASE 3]思い切って個性的な着こなしに挑戦したい!

古着らしい色と柄で遊ぶのがポイント

古着に多いはっきりした色や柄、個性的な形のアイテムを取り入れて。赤は、男女とも取り入れやすいカラーです。デニムやモノトーンカラーの服など落ち着いた色のアイテムと合わせるのがコツ。さらに冒険するなら、共通の色が入った柄物をプラスすると、うまくなじみながらもさらに個性を出せます。トレンドにとらわれ過ぎず、自由に組み合わせを試してみて。

モデル/前田 恭宏(たかひろ)さん、加奈さん
メンズジャケット 6380円、レディースブラウス5280円他

coug(カーグ)

創業20年の古着店。アメリカ、ヨーロッパ系から、エスニックなアイテムまで、男女問わず幅広いジャンルの古着がそろいます。1万円以内の品が多く、2万円で全身そろえられるくらいの価格帯も魅力。リメーク商品もあり。


古い服を手直しして着続ける、受け継ぐ。

ショップで買うものだけが古着ではありません。親や祖父母など身近な人が着ていたものを引き継ぐのも、楽しみ方の1つ。洋服のお直しを請け負う縫製士に、その魅力を聞きました。

「コアトリエ」代表・裁縫士 大山 愛美さん

最近、「祖父が昔着ていたスーツを成人式で着たい」と若い男性が自分の体形に合わせてお直しをオーダーされるなど、親や祖父母からもらった服を持ち込まれる若い方が増えています。古い洋服には良い生地や素材を惜しげもなく使った質の良いものが多くあります。世界的にも資源が減ってきている今だからこそ、昔の服を現代のファッションに合うようにリデザインして、服に込められた思い出と共に大切に“着継ぐ”のも、すてきな選択肢だと思います。

サステナブルへの意識も高まる今。ファストファッションの台頭による「服は使い捨て」の時代を経て、「丁寧に直しながら服を着続ける」時代の再来を感じています。当店のようなお直しのプロにお任せいただいてもいいですし、ご自宅なら「服に穴が開いたらワッペンを貼る」「靴下の穴を繕う」など身近な手直しから始めましょう。服への愛着が増しおしゃれの楽しみ方がより豊かになると思います。

実際に、ジャケットをお直ししてもらいました!

ライター・千が叔母からもらった、40年もののウールのジャケット。とても質が良いのですが、肩パットやウエストの形が気になっていました。そこでお直しをオーダー! すぱいす公式WEBサイトでその様子を詳しくリポートします。

お直しの様子はこちら

店舗情報

Coatolie(コアトリエ)

住所
熊本市中央区新大江1‐17‐10 K2ビル 2F
TEL
096-200-1141
営業時間
10時30分~18時30分
休業日
水曜