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優しいうそ、上手なうそは必要?ーエイプリルフールに考える、見栄か裏切りか、うそってなぁに?ー

4月1日は、エープリルフール。あなたはうそをついたことがありますか? 「うそをつく」といっても、相手との関係や場面によって種類もさまざま。そこで、人がうそをつく時の心理を、専門家に聞きました。

目次

「優しいうそ」は社会の潤滑油にも

うその中には「失敗して怒られたくない」「他人から良く見られたい」「何かを許してもらいたい」などの理由で出るものから、人をだます犯罪的なものまでいろいろあります。うそをつく人の心理の根底にあるのは、「自分が得をしたい」という気持ち。自己弁護や見栄を張るなど、うそをつくことで自分に何らかのメリットがある場合にうそをつきます。

また、「年齢より若く見えるね」「今日のご飯おいしかったよ」「彼女が君を振るなんて信じられない」など、本心ではない言葉が出てくる場合もあります。他人との対話をスムーズに進めるためやその場の雰囲気を良好に保つための「罪のないうそ」「優しいうそ」も時には必要で、社会の潤滑油とも言えます。

後ろめたいことがある人が、うそをついているのを見破るポイントは「なんだか目の動きがおかしい」「いつもと様子が違う」など、ちょっとした違和感。意外に思い過ごしではない場合が多いですよ。

ちなみに4月1日「エープリールフール」とは

毎年4月1日は「うそをついてもいい」という風習。確かな起源は分かっていませんが、いずれにしても年に一度のこの日は、罪のないうそや、クスッと笑えるいたずらで楽しみたいものです。

教えてくれたのは

熊本大学教育学研究科 藤中 隆久 教授
熊本大学教育学研究科 藤中 隆久 教授

「優しいうそ」「笑えるうそ」エピソード

すぱいす読者から寄せられた、うそエピソードを紹介します。

知り合いの女性がシングルマザーでお子さん2人を育てていた時、たまにお肉料理を作っても「お母さんはお肉嫌いだけん」と食べなかったそうです。その2人も大人になりお孫さんを連れて里帰りした時に、母親が唐揚げをむさぼるように食べていたのを見て驚いたそう。お肉が大好きなお母さんが子を思うあまりついた優しいうそでした。
(中央区・つうちゃん)

息子が小学生の頃、クラスの女の子が授業中におならが出たそうです。「誰だ?誰だ?」と冷やかしの声に女の子は固まっていたところ、息子がとっさに「オレだよ」と名乗り、笑いで終わったと聞きました。機転を利かせた優しいうそに温かい気持ちになりました。
(南区・中田さん)

バレンタインに主人にガトーショコラを用意。でも、実は買ってきたものをお皿に出して、生クリームを添えただけ。ホイップは泡立てたので、「頑張って作ったんだよ!」と自慢げに伝えました。0歳児をあやしながら頑張ってホイップを作ったので、うそだけどうそではない! まだカミングアウトしていないので、あのケーキを食べたいと言われたらお店に走ります。
(中央区・ホイップクリーム)

私が通った幼稚園は、自宅から歩いて数分のところにありました。 不安だったのか、私は母に「一日中幼稚園の門の所にいて、見ていてほしい」と頼んでいました。運動場で遊ぶ時、お昼ご飯の時、外を見ると、母はいつも立っていてくれました。大人になり、母にこの話をすると、上手に帰宅して、私が門の辺りを見る時間帯を見計らって、そこにいてくれたそうです。「帰って家ば片付けなんけんね~」と。 “一日中見守ってもらっている”と安心して幼稚園に通えたのは、母のおかげだと感謝しています。
(東区・ミラ)

息子が保育園の時、既に35歳だった私。しかし、息子には「お母さんは20歳だよ」と言い聞かせていたら、卒園までの4年間、先生方やお友達のお母さんに「お母さんは20歳!」と言い続けてくれました(笑)。年を取らないことに何の不思議もなかったのでしょうね。
(西区・ふくちゃん)

私の母は家に勧誘の電話がかかってきて「奥様でいらっしゃいますか?」と言われると、「いえ…愛人です」と返答します。すると相手は「あっ…」と気まずそうに電話を切るそうです。コツは、ちょっと間を空けながら清楚に言うのだとか(笑)。
(南区・柴子)

昔飼っていたわんこは、後ろ足を痛めてしばらくは片足を上げて歩いていました。ある時ふと見ると痛めたはずの足を地面に着けていたので、「あれ?」と言うと、慌てて痛めていないはずの足を上げたのです。ケガをしてかわいそうにと、家族がちやほやしたのに気を良くしたのでしょうね。この子は女優だと家族で大笑いしました。
(中央区・ルイザ)

動物もうそをつくの?

ペットの犬などがわざと飼い主の気を引くようなしぐさをすることはあります。それは「うそをつく」というより、芸をすると餌をもらえるように、学習をしているのだと思います。
(藤中先生)

今までの悪いことが全部”うそ”になる!?「うそかえ神事」

天神様のお使いといわれる鷽鳥(うそどり)。まん丸目玉と真っ赤な胸元がチャーミングな鷽鳥は、今までの悪いことが全部“うそ”となって吉に“鳥(とり)かえ”、幸福を招くといわれています。手取天満宮では、毎年4月25日に木彫りの鷽鳥が当たる「うそかえ神事」が行われています。学業のお守りでもある鷽鳥のキーホルダー(写真・700円)は、一年中購入できますよ。

手取天満宮

住所熊本市中央区上通町5‐34

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この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

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