【393号】スナックへ いらっしゃい☆

男前な美女たちの熊本スナック案内♥

カラオケ、水割り、ママ、ボトルキープ…。
お客さんの人生が夜な夜な交錯する“人間交差点”、スナック。
おじさんだけの聖域だと思っていたら、もったいない!
幅広い世代と話ができたり、知り合いができたりと、女性でも十分楽しめる場所なんです。
“スナックデビュー”のコツはまず、常連さんにお店を教えてもらうことから。
そこで、スナック好きな女性たちの行きつけを案内してもらいました!

ママ&マスター

お店での、その絶対的な存在感たるや! 楽しい時は、とことん一緒に盛り上がり、落ち込んでいる時はじっくり話を聞いてくれる。スッと相手の懐に入り込むママ&マスターは“店の顔”です。

ママ&マスター

カラオケ

カラオケこそスナックの醍醐味(だいごみ)。そしてカラオケが繰り広げられる場面で、試されるのは“大人力”。常連さんが歌っている時は、必ず手拍子を。デュエットの誘いは断っちゃダメですよ!

カラオケ

水割り

ウイスキーでも焼酎でもOKですが、「何飲む?」と聞かれたら、やはり「水割りで」と答えたい。さりげなく「ママも一杯どうぞ」と勧めることができたら“スナック上級者”への第一歩。


行きつけのスナックはいつでも帰れる"ホーム"ってこと

22時を回り、下地こはるさんが沖縄県出身のグループ、かりゆし58の「アンマー」をカラオケで披露した時、店の雰囲気が一気に変わりました。下地さんも沖縄県・宮古島の出身。気付けばマスターの西村俊吾さんも、歌詞の世界にしんみり…。故郷を離れて東京で奮闘する下地さんならではのナイスな選曲!「あれ、マスター泣いてるの(笑)?」

大学時代に「おもちゃ」のスタッフとして働いていた下地さん。今もマスターにとって娘同然の存在とか。「“人生の先輩”たちと一緒に肩を並べて飲んで、しかも歌ったり、歌を聴けたりするなんてスナックだけ。東京ではあまりスナックには行きません。私にとって行きつけはココだけ。ホームなんです」。すっかり目尻が下がったマスターは、いつまでも照れくさそうにしていました。

東京で美容部員として働く下地こはるさん。年に1度は熊本に帰ってくるそうです。マスターは「スナックはまさに“社会の縮図”。ここでは肩書きも、役職も、何にも関係ないんだよね」

西村俊吾マスター

「人と人をつなげたい。できることは何でもしてあげたいんだよ」
西村俊吾マスター
●十八番のカラオケ…「道」EXILE
●休日の楽しみ…孫と遊ぶこと、ゴルフ

気まぐれで出てくるフルーツもスナックの醍醐味 !

気まぐれで出てくるフルーツもスナックの醍醐味!

店舗情報

おもちゃ

住所
熊本市中央区下通1‐11‐27 佃ビル2F
TEL
096-355-2134
営業時間
19時~翌1時
休業日
日曜、祝日
15席
料金
セット4000円(90分)

女性におすすめの理由はコレだ!

初心者向け。まずはママよりマスターのいる店で“デビュー”を(笑)


「ただいま」と言いたくなる店 ここに来ればみんな家族

渋い店構えの焼き鳥屋さんの隣の急な階段を上ると出合えるのが「パイプのけむり」です。ピンクの電話や旅ちょうちんなど、“ザ・昭和”な小物びっしりの空間で迎えてくれるのは、まみちゃん&ふーちゃんのダブルママ。最初は恐る恐る扉を開けたという2年来の常連、上田陽子さんも、2人のママの人柄と昭和な雰囲気のとりこに!

親しみをこめて「まみちゃん、ふーちゃん」と呼びかける上田さんは、まるで2人の娘のよう。「カウンターの中にいる人も外にいる人も皆、自然と家族や親戚みたいに寄り添っているんです」と上田さん。

店は来年、創業40周年を迎えます。「スナックは、昔ながらの面倒くさい人間同士の付き合いが残る場所」とダブルママ。「この階段を上ることができるうちは、しぶとく続けるつもりよ」と笑って話してくれました。

上田陽子さん

フリーのラジオディレクターとして働く上田陽子さん(左端)は、「ロアッソ熊本」関係などの番組を担当。主な出没エリアは坪井かいわい。「仲間とワイワイしたいときはもちろん、ちょっと落ち込んだ時なども、2人のママの顔が見たくなります」

まみちゃんママ・ふーちゃんママ

「お客さんと一緒に飲んで歌うわよ!」
まみちゃんママ(左)
●十八番のカラオケ…「知床旅情」(加藤登紀子)
●好きな異性のタイプ…体格がいい人

「店の料理は大体私が作るの。シメのお抹茶も人気よ」
ふーちゃんママ(右)
●十八番のカラオケ…「ある女の詩」(美空ひばり)
●好きな異性のタイプ…細身の人

ふわふわ「ちょぼ焼き」(700円)はパイプの名物!

店舗情報

パイプのけむり

住所
熊本市中央区南坪井町6‐10 坪井ビル2F
TEL
096-325-9318
営業時間
19時30分ごろ~翌1時ごろ
休業日
日・月曜
25席
料金
セット2000円(キープのみ)、カラオケは1曲200円

女性におすすめの理由はコレだ!

昭和レトロな雰囲気と2人のママの人柄にゆるっと癒やされる


熊本ナイトライフの重鎮 「姫」の扉を開けず 夜遊びを語るなかれ

創業55年の老舗「姫」は、とにかく笑いの絶えないハイテンションスナック! マスターの、ひらの優慈(ゆうじ)さんの、舌(ぜっ)好調な軽快トークと男性スタッフのショータイム、カラオケの絶妙な合いの手に元気をもらえます。

「“姫マス”の前では隠し事ができません」と笑う中村純子さん。常連歴は16年にもなるそうで、家族や婚約者など大切な人はすべて“姫マス”こと優慈さんに会わせてきました。優慈さんは熊本初のホストで、業界のカリスマ的存在。熊本弁、おねえ言葉、凄(すご)みの効いた男言葉を使い分け、「マスターでもママでも好きなように呼べばいいの」。

3世代で通う人も多く、“人生の竜宮城”と言うお客さんも(笑)。お姫さまのようにチヤホヤしてくれる男性スタッフと一緒に「飛ばせ、飛ばせ~!」(優慈さん得意の掛け声)。

ハーブティー専門ブランド「felisiTEA(フェリシティー)」を手がける中村純子さん(左から2番目)。「姫マス」「ジュン」と呼び合う様子はまるで恋人同士のよう♥ ちなみにこれまで「姫」で働いた“男の子”は数百人にのぼり、さまざまな業界で活躍中!

ひらの優慈マスター

「このメークをした途端、スイッチがオンになるの」
ひらの優慈マスター(ママ)
●十八番のカラオケ…「火の国旅情」(ばってん荒川)
●好きな異性のタイプ…味のある人

総菜はすべてマスターのお手製!

総菜はすべてマスターのお手製!

自家製の「コーヒー焼酎」

自家製の「コーヒー焼酎」。つい飲み過ぎるので、超危険(笑)!

店舗情報

紳士&淑女の店 姫

住所
熊本市中央区下通1‐7‐23‐2 TM25ビル8F
TEL
096-325-9302
営業時間
20時~翌4時
休業日
日曜
20席
料金
セット5000円(2時間)

女性におすすめの理由はコレだ!

名物マスター&男性スタッフと一緒にとにかく楽しい夜を過ごせる


ママ、おなかすいたよ~! 心も胃袋もわしづかみ♥ 料理自慢のスナック

飲むだけじゃなく、おいしい料理も楽しみたいのが女子のホンネ。料理の種類とレベルがスゴいらしい…とウワサのスナックを訪ねてきました!

泣きたくなるほど、〝愛情山盛り〟入ってます

野菜カレー

〆は「野菜カレー」。食べるとじんわり…心に染みます

スナックで出される定番といえば乾きもの。そしてお菓子やフルーツ、ちょっとした総菜…。その中で「ルノアール」の喜美子ママのおもてなしは群を抜いています。

郷土料理や煮もの、白あえ、田作りなどのメニューはすべて心のこもった手作り。「たくさん食べてくれるとうれしい。恋人に食べさせるような気持ちで作っているのよ」と話すそばから、どんどん料理が出てきます。

料理好きはママのお母さんの影響とか。カウンター横の小さなキッチンで料理を仕込む姿はまさに〝母〟。小鉢10品ほどにフルーツと野菜カレーがついた1次会コース(4000円)が人気です。ママの愛情たっぷりご飯を目の前に、こよいも胸がいっぱいになるのです。

喜美子ママ

「お金もうけより心もうけ!お客さんの真心が一番の財産」
喜美子ママ
●十八番のカラオケ…「ベサメムーチョ」桂銀淑
●座右の銘…感謝

店舗情報

スナック ルノアール

住所
熊本市中央区花畑町13‐26 第一銀杏ビル3F
TEL
096-354-8881
営業時間
18時30分~ラスト
休業日
なし
23席
料金
セット3000円(2時間)

女性におすすめの理由はコレだ!

体にやさしいヘルシーメニューは愛情たっぷり!


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