【434号】オール男性スタッフによる「男」の不定期連載 すぱ男(だん) 第3回 ゆらぐ炎が心をとかす 焚(た)き火の魅力

はるか昔から火を使用してきた人類。現代ではガスや電気が普及し、家に暖炉でもない限り、生活の中で炎を見る機会はほとんどありません。でも、キャンプなどで焚き火をしていると、言い知れぬ安心感に包まれ、友人との会話も不思議と弾みます。今回、私たちが忘れていた焚き火の魅力を、焚き火の達人・小堺康司さんと探します!

私が教えます!

「アウトドアフィールド のんねむ」
代表・小堺康司さん

神奈川県出身。小学生の時に経験した山村留学で焚き火や自然の魅力に心を奪われる。2011年、熊本に移住。今年8月から、西区河内町に、デイキャンプ場、宿泊施設を備えた「のんねむ」を本格的に始動。


男はなぜ焚き火に魅せられるのか?

大人の夜に欠かせない ワイルドな外遊び

キャンプやBBQなど、アウトドアで遊ぶには最適の季節。焚き火は長い夜を演出する、大人の男のマストな遊びです! 「大自然を味わうには、焚き火は必須」と話す小堺さん。「日常生活では、誰しも心を強固にガードし、プライドなども邪魔をして、人と打ち解けにくいこともありますが、自然の中で揺れ動く焚き火の炎を見つめていると、いつの間にかリラックスして、素直に会話も楽しめます」と魅力を語ります。お酒やつまみを片手に炎を眺めつつ、パチパチと火のはぜる音や風の音に耳を澄ます。そして、ゆったりとした時間の流れを感じる…。これぞ、アウトドアの醍醐味! 「いま俺はガイアと一体化している」。動物としての本能が呼び覚まされました。

焚き火を囲みながら、会話を交わす大人の男たち。太古から続く人の営みの原風景をみているようだ

焚き火を囲みながら、会話を交わす大人の男たち。太古から続く人の営みの原風景をみているようだ

炎の安心感に包まれ 男の心を解き放つ

炎のゆらめきは「1/fゆらぎ」といわれます。電車のゆれ、波や小川の音…など、いずれも一定のようで実は予測できない不規則なゆらぎで、人の心を癒やす効果があるとされています。日常の楽しみである、カラオケで盛り上がったり、飲み屋でバカ騒ぎしたりするのとはまた別物の、心の底からの幸福感に満たされた感じ。これなら、普段はガードの固い人も、つい心を許していろいろな話ができそう!

焚き火は、人生の大海原を航海する男にとって、英気を養うドックのようなもの。己の心に熱い炎を取り戻し、社会の荒波へ再びこぎ出そう!

熊本市消防局予防課からの注意事項

熊本市では、農業・林業・漁業での一部例外を除き、各家庭の庭での焚き火は禁止されています。焚き火は、キャンプ場や火気の使用が可能な公園などで行ってください。熊本市以外でも、各自治体のルールを確認してください。また、風の強い日は中止し、煙や臭いでトラブルにならないよう、お互いにマナーを守って行いましょう。


1.薪(まき)をそろえる

薪はよく乾燥したものを使用します。着火には杉の葉や皮、枯れ葉、新聞紙などを使い、直径2~5mmの小枝、直径5~15mmの枝、直径15~40mmの薪、それ以上の薪と段階的にそろえます。薪材は、スギやヒノキなど針葉樹は燃えやすく、ナラやクヌギなど広葉樹は火が長続きします。


2.薪を組む

一般的な組み方は4種類あり、薪を三角すい型に組む(1)「合掌型・閉じ傘」は、炎が中央に集まって勢いよく燃えます。(2)井の字に組む「井桁型」もよく燃えますが、早く燃え尽きます。一方、(3)の「合掌型・開き傘」は、炎が抑えられて火が長く燃え続け、(4)枕木の上に木を並べる「並列型」も火の調整がしやすく調理に向きます。


3.火をつける

まず、着火しやすい新聞紙や杉の皮などを一番下に置き、その上に直径2~5mmの小枝を乗せます。この時、程よく隙間をつくるのがポイント。初心者は、直径5~15mmの枝を(2)の方法で組んでから火をつけると、慌てずに火起こしができます。


4.完成

直径5~15mmの枝に火がついたら、直径15~40mmの薪を入れて火起こしは完了です。後は、火の大きさを見ながら薪をくべていきます。長く燃える広葉樹の薪をくべて熾火(おきび)の状態になれば、長く焚き火を楽しめます。

焚き火で使用する道具

焚き火台

直火禁止のキャンプ場も多いので、アウトドア用品店で購入できる焚き火台がオススメです。

火吹き竹

火が弱まった時に吹いて火力を上げます。片方に節がある25~30cmほどの竹を使い、キリで節に1カ所穴を空け、節のない方から息を吹き入れます。用意が難しい場合はうちわでも可。

火ばさみ、火かき棒

燃え進んだ薪の位置を調整し、火の大きさを保つのに便利です。その他、着火用のライターやマッチ、後片付け用に、金属製のスコップやバケツがあると重宝します。


タキビ先輩、魅力を語る

30歳・会社員・長瀬竜治さん

火を扱えるのは人だけです。そんな火を眺めながらまったり飲む酒。そこでは優越感や満足感、支配感さえも感じられます。家庭でも職場でもない、第三の空間がそこにはあるんです。
(30歳・会社員・長瀬竜治さん)

40歳・カメラマン・内村友造さん

焚き火は台を使わない、直火が好き。石で囲いを作り、網を置き、枝で飯ごうなどをつるせるように組み上げる。そこにナタやナイフを使いながら食事の準備をしていく。最高にクリエーティブ!
(40歳・カメラマン・内村友造さん)


結論。焚き火は心に癒やしを与えコミュニケーションを生みだす、アウトドアでの究極のコンテンツである!


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