【447号】オール男性スタッフによる「男」の不定期連載 すぱ男(だん) 第5回 勤労感謝の日は「映画」で心の汗をかけ!
11月23日は「勤労感謝の日」。日頃頑張って働いている男たちも、この日ぐらいはゆっくりと過ごしたいもの。そんな、ひとときの“戦士の休息”のお供におすすめなのが「男泣き映画」。映画解説者の上妻祥浩さんと映画好きライター・中が、泣きのツボを刺激しまくりの映画を紹介します。今日ばかりは、額に汗でも、冷や汗でもなく、思いっきり“心の汗”をかいて、リフレッシュしようじゃないか!(ライター・中)
私たちが紹介します!
ライター
中
2~3歳の頃から父に連れられ映画館へ。涙腺がゆるいので、映画は「絶対、一人で見る」派。特に男同士の友情モノに弱い。
映画解説者
上妻 祥浩
在熊の映画解説者。新聞、テレビ、ラジオで新作映画などを紹介。著書に「絶叫!パニック映画大全」など。映画検定1級。
男泣き映画大行進!!
映画の中で、豪華客船でいちゃついていたカップルが海に沈もうと、白血病で余命いくばくもない彼女を連れて世界の中心に旅しようと、これっぽっちも泣かないスパイシーな男たちよ、集まれ!
日頃は「人前で涙なんか見せられるか!」と痩せ我慢している男たちが、人目を忍んで泣きじゃくってしまう作品。それこそ「男泣き映画」です! たとえB級作品だろうが、ジャンルがコメディーだろうが、「俺は泣いてしまうんだ!」。そんな“俺だけの一本”があれば、あふれ出る涙とともに、疲れや悩みも洗い流せます!(注・あくまで個人の感想ですので効果を保証するものではありません…)
流した涙のあとに、明日への活力が湧いてくる「男泣き映画」。誰にも邪魔されない一人だけの空間と、ありったけのティッシュをセットしたら、さあ再生ボタンを押せ!
まさかの! アクション映画に涙
「スパイダーマン2」
(2004年・米)
出演者/トビー・マグワイア
サム・ライミ監督版の第2弾。主人公ピーターがヒーローと現実の間で悩み、スパイダーマン引退を決意!?
(中)
え~! スパイダーマンで泣けます?
(上)
泣けます! ヒーローとして人々の危機を救っても報われることのない主人公の葛藤が、見事に描かれています。
(中)
何か「報われない」って、実社会のお父さんたちみたいで切ない…。
(上)
でも、そんな彼の働きをちゃんと見ていてくれる人たちがいるというエピソードで号泣です!
これも泣ける!
「デッドプール2」(2018年・米)
「レオン」(1994年・仏米合作)
王道! スポ根ムービー
「ルディ/涙のウイニング・ラン」
(1993年・米)
主演/ショーン・アスティン
たったワンプレーのために、名門大学アメフト部を目指し奮闘する青年の姿を描いたスポーツドラマ。
(中)
これ、客が3人しかいない劇場で見ました(笑)。アメリカンフットボールが題材の映画。
(上)
実話に基づく物語だけでなく、音楽も泣かせます。しかも、ありがちなスポ根映画と違って、主人公はまったく活躍しません!
(中)
そのリアルさが実社会にも通じるから、余計に泣けますよね。
(上)
アメリカでは「最も素晴らしいアメフト映画」と評価されています。
これも泣ける!
「勝利への旅立ち」(1986年・米)
「クリード チャンプを継ぐ男」(2015年・米)
理屈抜き! これで泣かぬは男の恥
タワーリング・インフェルノ
(1974年・米)
主演/スティーブ・マックイーン、ポール・ニューマン
完成記念式典中の130階建て超高層ビルで火災が発生。消防士たちが決死の消火活動を行うが…。
(中)
私の生涯ベストワンの作品!
(上)
私もです! この作品に登場する消防隊長役のスティーブ・マックイーンのプロフェッショナルぶりは男泣き必至。
(中)
マックイーンのセリフも、いちいちカッコイイんですよね。
(上)
私なんて、オープニングで映し出される「この映画を、危険を顧みず炎と戦う世界中の消防士たちに捧げる」というクレジットだけで泣けます!
これも泣ける!
「素晴らしき哉、人生!」(1946年・米)
「陽のあたる教室」(1995年・米)
「西部」。それは男を泣かせるキーワード
「ラスト・シューティスト」
(1976年・米)
主演/ジョン・ウェイン
末期ガンと知った主人公が、自分をつけ狙う男や町の悪党たちに宣戦布告し、酒場での銃撃戦に臨む。
(中)
伝説の西部劇俳優ジョン・ウェインの遺作ですね。
(上)
死期を悟った老ガンマンが、ならず者との最後の戦いに挑むというストーリーが、自身もすでにガンと闘病していたウェイン本人の生きざまとダブって、涙が止まりません!
(中)
すでに西部劇も衰退していた?
(上)
そう。一つの時代の終わりと、死にゆく男の美学が見事に融合した傑作。これぞ究極の「終活」です!
これも泣ける!
「ワイルドバンチ」(1969年・米)
「砂漠の流れ者」(1970年・米)
こんなオヤジに俺はなりたい!
「ウォルター少年と、夏の休日」
(2003年・米)
主演/ロバート・デュヴァル、マイケル・ケイン
母親の都合で田舎町の大伯父兄弟の家に預けられた少年。そこで大伯父たちの若き日の冒険物語を聞くことに。
(中)
米英の名優2人が兄弟という設定からして、男泣き要素満載!
(上)
型破りなじいさんたちと親戚の少年の心温まる交流に涙…と思いきや、中盤以降はとんでもない展開になります(笑)。
(中)
物語が進むにつれ、ただの偏屈じいさんが、だんだんカッコよく見えてくるのが最高です!
(上)
男ならこんなふうに年を取りたいと思わせる作品ですね。
これも泣ける!
「ビッグフィッシュ」(2003年・米)
「オーロラの彼方へ」(2000年・米)
これが男泣き映画の定義だ!!
一つ、他人にどう思われようと自分の道を突き進む姿に泣ける!
一つ、いくつになっても、何度見ても泣ける!
一つ、恋愛要素は一切不要!
結論。皆さんも、自分だけの男泣き映画を見つけて、"心の汗"をかきまくってください!
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