【456号】オール男性スタッフによる「男」の不定期連載 すぱ男(だん) 第6回 日本男児の鑑(かがみ)に聞く!「一生着物生活」のホンネ

昨年、過去最高の訪日外国人数を記録するなど、諸外国から注目を集める“ニッポン文化”。中でも、日本の伝統を感じられると人気なのが“着物”です。しかし実際のところ、われら“すぱ男”が着物を着る機会は、夏祭りか、ビジネスホテルでの浴衣がせいぜい。日本男児としてこれではイカン。着物の魅力を知らねば自国の文化を語れないぞということで、着物だけを身に着け生活をしているという、日本男児の鑑・茨木國夫さんに着物生活の実際を聞いてきました。


グローバル時代を見据え 日本の伝統着"着物"を知る

―最近、熊本でも着物姿の外国人観光客を目にします。外国人も魅了する着物の魅力とは。

茨木さん(以下、茨) まず着物だと目立つし、凜とした立ち姿がカッコイイですよね。周りの方も特別扱いしてくれます。

―確かに遠くからでも分かるぐらい目立ちますね。

 友達との待ち合わせでは、だいたい私が目印になりますね(笑)。

―“歩くランドマーク”ですね。ほかに、好きなところや便利な部分は?

 着物は1枚の布で体を包み、帯を丹田(たんでん)に巻いて着るので安心感があります。洋服を着ていた頃より姿勢も良くなりました。日本の気候にも合っていると感じます。

―でも、着物ってお高いイメージがあります。庶民の僕たちでも手が届きますか。

 最初は高く感じるけど、長い目で見たらそうでもありません。セットで8~10万円でそろうおしゃれ着は、1着で室内用や訪問用、パーティーなど幅広く使え、流行に左右されず何年も着られます。長期的に考えれば、ランニングコストに優れていると思います。

―それを聞くと少し欲しくなってきました! でもまだ悩む金額…。

 何より、着物を着ていると割り増しでモテるんですよ!

―とりあえず今すぐください!

「着物生活を始めて、茶道や落語、骨董(こっとう)などにも趣味が広がり、人生を楽しんでいます」

趣味の山登りは、作務衣にベスト、ゲイターというスタイルで(阿蘇・高岳山頂にて)

趣味の山登りは、作務衣にベスト、ゲイターというスタイルで(阿蘇・高岳山頂にて)

お出かけの時に羽田で撮った1枚。和服にインバネスコートを羽織ったモダンな感じの着こなしです

お出かけの時に羽田で撮った1枚。和服にインバネスコートを羽織ったモダンな感じの着こなしです


―そもそも、なぜ26年も着物生活を続けていらっしゃるんですか。

 呉服屋の3代目として家業を継いだ私は当時、業界の先行きや、呉服屋としての自分の信念に不安を覚えていました。そんな自分を変える覚悟のために、一生着物で生活することを決め、パリで『きもの宣言』をしました。

―(なぜフランス!?)呉服屋さんならできそうですね。フツーの私でも、着物生活できますかね?

 当初は、銀行や病院で目立ってしまうし、結婚式では新郎に、葬式では住職に間違えられて、外出が嫌になったこともあります。

―(無視された…)

 でも、人の目を意識することが、自分を律することにもつながったと思っています。

―(完全無視…)ところで、今の季節はやっぱりスースーしませんか?

 真冬は、着物の下に最新の温感シャツを着て、アーム・レッグウオーマーや貼るカイロ、足袋の2枚履きなどの防寒対策で問題なしですよ。

―(温感シャツってことは、着物ってやっぱり…)では、逆に真夏は?

 夏は透けた羽織や、サラサラの久留米絣(がすり)で快適です。さらに裏ワザがあって、運転中はハンドルを持ちつつ、大きく開いた袖口から、エアコンの風を直接体に送って、同乗者に気づかれず涼んでいます(笑)。

―最後に、茨木さんの着物生活で譲れないポイントを教えてください。

 下着は「越中ふんどし」を用いるべし、です。

―さすが日本男児の鑑! 皆さんも、着物を身にまとって、さっそうと街へ繰り出してみてはいかがでしょうか。

下着はもちろん、「越中ふんどし」がオススメ♡

下着はもちろん、「越中ふんどし」がオススメ♡

こだわりの人

茨木國夫さん

着物生活26年。野球少年として子供時代を過ごす。大学生時代にはオシャレに目覚めて、デパートの洋服売り場でアルバイトも。32歳から着物を常用するようになり、日本の伝統の素晴らしさを再認識。現在、中央区城東町に店を構える「きものサロン和の國」代表。“座右の着物”は結城紬。


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