【498号】大・大・大好きなカピバラに癒やされたい夢の飼育体験
すぱいし~ずのツボ
すぱいすライター「すぱいし〜ず」が今、気になっている”ツボ”をご紹介
今回は莉のツボ
ぼ~っとしたゆるい顔に、どっしりとした体、何事にも動じない穏やかな性格のカピバラ。子どもの頃から大・大・大好きで、グッズや画像でどれほど癒やされてきたことか…。そんな彼らに恩返ししつつ、さらに癒やされるため、お世話をしに行ってきました!(莉)
愛よ届け! お世話しながら仲良くなろう
部屋にグッズがあふれ返るほど、カピバラ中毒の私。つらいことがあったときには、餌を食べている画像や温泉に入っている動画を見て元気をもらっています。そこで彼らに一番近い存在である飼育員の体験をしてきました。
私がお世話を担当したのは、「阿蘇カドリー・ドミニオン」にいる4歳の光くん、2歳の大地くんと陽(ひなた)くん。毎日ご飯を食べて、遊んで、眠る…を繰り返す、うらやましい日々を送っているそう。
飼育員の久保園さんに習って、まずは掃除からと、彼らが暮らすエリアに入るも、姿が見えず…。しばらく掃除をしていると、茂みの奥に発見! その堂々とした風格に思わずうっとりしてしまいました。朝食は、ササの葉と、チモシーという乾燥した草。特にササの葉が好きなようで、あっという間に完食。その後も、夕食の準備をしたり、ササの葉を取りに行ったり、手がしびれるほどマッサージをしたり…。最初は警戒されていましたが、お世話をしていくうちに少しずつ距離が縮まった気がしました。
教えてくれたのは
飼育員 久保園 隆文さん
カピバラの表情を読み取れるほどのエキスパート。どうすれば動物たちがより居心地よく過ごせるのかを、いつも考えているそう。
お世話スタート
(1)掃除
カピバラが暮らす水辺を掃除。排せつは池の中かその周辺で行うので、毎日池の水を抜いて掃除するそう。ササなどの食べ残しも片付けます。
(2)餌やり
朝食はササの葉とチモシーなど乾燥した草。私が餌を持っていると彼らが寝床から出てきました。
(3)夕食の準備
夕食はサツマイモ、ニンジン、キャベツ、カボチャ、リンゴなどの野菜や果物と、ペレット(乾燥飼料)、ササの葉。一晩で1頭当たり1㎏も食べるそう。大きめに切ってある餌をかじることで歯を丈夫に保ちます。
(4)ササの葉取り
ササの葉を取りに、近くの山へ。彼らの気持ちになって、葉がたくさん付いたおいしそうなササを探します。しなびてしまうと食べないので、冷蔵庫に入れて新鮮さを保ちます。カピバラさんって結構グルメ?
あまり知られていない カピバラ豆知識
走ると速い
時速50kmで走ります。
ケンカが激しい
穏やかなイメージですが、仲間同士のケンカは流血ざたになってしまうほど、激しいことも。
仲間同士の絆が強い
群れの大人みんなで子どもを守ります。久保園さんが体重を量ろうと子どもを抱き上げたら威嚇されたことがあるのだとか…。
カピバラが立った…!?
実は器用に立つカピバラ。ニンジンを高く持ってみると、安定感抜群で立ち上がってくれました! 身長は1m弱。
マッサージで"ごろん"してもらおう!
カピバラはマッサージされると気持ちよくなって“ごろん”と横になるのだとか。お世話して信頼関係が芽生えたところで、気持ちが良い(だろうと思われる)お尻と耳の裏を重点的にマッサージ。速攻で寝かせた久保園さんの横で、微動だにしないカピバラを延々となでる私…。結局“ごろん”させられず、久保園さんが寝かせたカピバラのおなかを触らせてもらいました。
体験を終えて
大好きなカピバラさんのお世話ができて感無量でした。尽くしに尽くした結果、ご褒美に「キュルキュル」というかわいい声を聞かせてくれましたよ! これからの人生も、カピバラに尽くすと誓った莉でした。
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