【504号】すぱいすフォーカス – かわいい子(ね)が大集合 ネズミに夢(む)チュー
令和2年は、十二支の一番最初「子年(ねどし)」。ネズミは家や町だけでなく、動物園やペットショップ、絵本の世界にもたくさん。新年の幕開けを彩る、かわいいネズミを見つけてきました。
駆除する対象から愛されキャラへ 人へ一番身近な動物
“ネズミ”は、ほ乳類の”齧歯(げっし)類””齧歯目”に分類されます。家の中にすむネズミをはじめリスやヤマアラシなど、その種類は二千とも三千ともいわれ、世界中どこにでも生息しています。
日本では、貝塚から多くのネズミの骨が発掘され、縄文時代から生息していることが確認されています。「高床式倉庫にネズミ返しが作られたように、ネズミは駆除の対象でした」とは熊本市動植物園の浅井さん。一方、「人間にとって身近な動物だから、絵本やキャラクターのモチーフになっているのでは」と絵本の読み聞かせなどを行う高野さんが言うように、絵本の世界では駆除する動物というイメージはありません。最近は、ペットとしてもネズミは人気なのだとか。愛らしいネズミのしぐさを見ると、思わず笑みがこぼれますよ。
知ってました? ネズミのあれこれ
ネズミの前歯は永遠に伸びる?
ネズミが属する“齧歯類”とは、上下の前歯が発達した動物のこと。この歯は永遠に伸び続けますが、硬い木や餌をかじることで削られます。
鳴き声は「チュー」だけじゃない
ネズミの鳴き声はいろいろあって、デグーは「キューキュー」、カピバラは「キュルキュルキュルー」、怒ると「ワン!」と鳴くそうです。
ネズミの好物は…
「ネズミの好物はチーズ」というイメージがありますが、雑食なので何でも大好き。チーズが好きかどうかは確認されていません。
「ネズミは賢い」はホント?
ネズミは捕食される動物なので、危険を察知する能力が高いといわれています。学習能力や記憶力も高いので、捕まえるのに一苦労します。
カピバラ
ネズミの仲間で一番の巨漢。のんきそうな見た目と裏腹に、時速50kmで走り、泳ぎも得意。
●体長/100~134cm
アフリカタテガミヤマアラシ
顔つきはかわいいけど、体には鋭い針がびっしり。危険が迫った時はお尻から突進!
●体長/60~90cm
チンチラ
フサフサの毛は触り心地抜群!砂浴びが好きなので、飼う時は砂場は必須。
●体長/25~35cm
短毛モルモット
社交的な性格と控えめな鳴き声で飼いやすいのが魅力。足は短いけど俊足です。
●体長/20~40cm
テディモルモット
縮れた体毛は、まるでテディベア。臆病な性格でちょっぴり甘えん坊です。
●体長/20~30cm
ピグミーハリネズミ
トゲトゲの体と愛嬌(あいきょう)ある表情にギャップ萌え。ネズミと付くもののモグラの親類です。
●体長/14~21cm
ファンシーラット
ネット動画で人気が出たファンシーラット。自分の名前を覚えるほか、一芸もできます。
●体長/最大25cm
ロングヘアーハムスター
長い毛並みを持つハムスターの一種。温厚な性格ですが、夜は活発に動きます。
●体長/15〜20cm
デグー
ずんぐりとした姿のデグー。賢く、人慣れしやすいのでペットとして人気です。
●体長/12~20cm
カラージャービル
和名はスナネズミで、中国からロシアにまたがる砂地に生息。とても好奇心旺盛で人なつっこい。
●体長/10~15cm
パールホワイトハムスター
ハムスターの中でも小型のジャンガリアンハムスター。真っ白でしぐさもかわいい!
●体長/7~13cm
ロボロフスキーハムスター
2頭身で、一番小さなハムスター。名前からも分かるようにロシアで発見されました。
●体長/7~10cm
パンダマウス
パンダのような黒白のカラーリングが特徴的。おとなしいのでペットとしても人気。
●体長/約7cm
教えてくれたのは
熊本市動植物園 飼育員(カピバラ・ヤマアラシ担当)
浅井 葉月さん
食べたり寝たり、何げないしぐさもキュート。毎日写真に撮っています。
店舗情報
- 住所
- 熊本市東区健軍5‐14‐2
- TEL
- 096-368-4416
- 営業時間
- 9時〜17時
- 休業日
- 月曜 ※ただし、第4月曜は開園し翌日が休園(祝日の場合は次の平日)
- 料金
- 入園料 大人・高校生/500円(団体400円)、小・中学生/100円(団体80円)、幼児無料
- [動物ゾーン]
- 096-368-4416
- [植物ゾーン]
- 096-368-5615
DCMダイキ ペット&グリーン本山店 ペット担当
宮本 望美さん
ネズミは子どもたちでも扱いやすいので、初めてのペットにおすすめです。
店舗情報
- 住所
- 熊本市中央区世安町33‐1
- TEL
- 096-371-3511
- 営業時間
- 8時~20時(1/2・3は10時〜18時)
- 休業日
- 1/1(祝)、1/27(月)
絵本の世界のネズミたち
価格はすべて税別
十二支のはじまり
文 谷真介 絵 赤坂三好 佼成出版社/1068円
十二支の順序がどうやって決まったのか、ネズミとネコの対立理由も分かるお話。
ねずみくんのチョッキ
文 なかえよしを 絵 上野紀子 ポプラ社/1000円
お気に入りの赤いチョッキ。みんなに貸してあげたら…。切ないけどやさしさがいっぱい。
ガシガシねずみくん
文・絵 五味太郎 クレヨンハウス/1200円
五味太郎さんの十二支シリーズ。ガシガシなんでもかじるネズミくんがコミカル。
14ひきのもちつき
文・絵 いわむらかずお 童心社/1200円
ネズミの大家族がお正月の準備。古き良き日本の風習が、あたたかな絵でつづられます。
教えてくれたのは
絵本とおはなしの店 ぺぺぺぺらん代表
高野 和佳子さん
「チューチュー」や「ガシガシ」などネズミが出す音も、子どもたちは大好きです。
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