【511号】「笑い」がもたらす ハッピー生活

皆さんは毎日、声を出して笑っていますか?「笑い」はストレスを解消し、病気を遠ざけることが、さまざまな研究で明らかになっています。笑って過ごすことで、明るさと元気、幸せな運気を呼び込みましょう。

楽しいから笑うのではない 笑うから楽しくなる

嫌なことがあった時でも、周囲のおかしな話に引き込まれて思わず笑っていたら、気分が軽くなったという経験はありませんか。笑うという行為が、楽しさを運んでくるのです。日常に笑いを取り入れ、ハッピーに過ごす人たちを紹介します。

「笑いヨガ」に出合い 病に立ち向かえた

「笑い」には気分を晴らすような精神的効果や、健康を増進するといった身体的効果に加え、コミュニケーションを円滑にする効果があります。また、作り笑いをするだけでも脳には「笑っている」という情報が伝わって、幸せホルモンが分泌されたり、ストレスホルモンが減少したりするそうです。

熊本市に住む西嶋敏さんは「笑って健康になりましょう!」をスローガンに掲げ、笑いヨガの普及活動を行っています。笑いヨガはインド人医師らによって創案されたもので、〝笑い〟と〝ヨガの呼吸法〟を組み合わせた健康体操です。酸素をより多く体内に取り込むことで活力を高め、健康を増進させます。

西嶋さんが笑いヨガに出合い、普及活動を志したのは56歳の時です。働き盛りの40代〜50代にかけて2度も心不全で倒れ、余命宣告を受けた西嶋さん。それでも数度の手術やリハビリを耐え抜き、死の淵から生還しました。「病に立ち向かうことができたのは妻の支えと、笑いヨガとの出合いのおかげです。笑うと楽になり自己を解放できます。笑いの持つエネルギーには驚かされます」

西嶋さんは36年勤務していた職場を58歳で早期退職し、笑いヨガの普及に努めながら「第二の人生を笑いのある生活にしよう」と心に決めました。

「くまもと笑いヨガ倶楽部」代表 西嶋 敏さん
大学の体育助手、就職課長を経て58歳で退職。2010年4月に「くまもと笑いヨガ倶楽部」を立ち上げる


ストレス発散、緊張緩和… 笑いを上手に活用しよう

くまもと笑いヨガ倶楽部は、毎月第3日曜に「笑いヨガ教室&体験会」を実施。また、事前予約無しで自由に参加できる「熊本城笑いクラブ」を、毎月第1日曜に熊本城二の丸公園で開催しています。そのほか、セミナーやイベントの開催、笑いヨガリーダーの養成などを行っています。

笑いヨガ教室は、幅広い年代の参加者でにぎわいます。美里町の吉田光治さんは「笑いは最も簡単にストレス発散できる方法です。〝笑う顔〟には福来たる! くよくよせずに笑っていれば、良いことが多く見えるようになるものです」と言います。職場でも笑いを取り入れているというのは中央区の明石祥子さん。「会議の前などに皆で笑うと、場が和やかになります。大事なことをする前には、あえて笑ってみるといいですよ」。益城町の友田千代子さんは「笑いは香水と同じ」と言います。「振りかけると、自分にも返ってきます。相手も自分も、幸せな気分に包まれます」と満面の笑顔。皆さん上手に、笑いを活用していました。

1月5日に行われた「熊本城笑いクラブ」

吉田光治さん(美里町)

明石祥子さん(中央区)

友田千代子さん(益城町)


「笑い」を届け、皆をハッピーにする!

熊本には古くから伝わる「笑い」の芸能があります。神社の祭りやイベントで親しまれ、庶民に笑いを届けてきた「肥後にわか」です。

熊日生涯学習プラザで肥後にわか講座の講師を務める、ばってん城次さんは「肥後にわかは、笑いと涙あふれる人情話が特徴です。身近な話ば熊本弁で演じるお芝居ですから、自分ごとのように共感してもらえます」と話します。月2回の教室は、伝統的な笑いの芸に魅了された生徒さんでいつもにぎやかです。

恩師である、故ばってん荒川さんがよく口にしていた「一日いっぺんな笑てください」という教えを、城次さんは大切にしています。「面白かこつがなかったっちゃ、なんか見つけて笑え、ていつも言いよんなはった。笑いよっと、なんか楽しくなってくるもんです」

芸人として笑いを届けることを生業にする上で、城次さんは「人に接する時は笑顔で。笑顔の先には笑顔がある」を信条としています。「笑いは伝染していくもんですから、皆さんも一日いっぺんな笑って、楽しか毎日ば過ごしてください」

肥後にわか芸人 ばってん城次さん
肥後にわかを演じて今年で39年目。コント、漫談、テレビリポーター、イベントや宴会の司会など幅広く活躍

「ばってん城次の肥後にわか」講座の生徒さんたち

山本 栄次さん(山都町)

中井 和代さん(中央区)

宮部 博文さん(山都町)

入門は随時受け付けています!

お問い合わせ

「ばってん城次の肥後にわか」

住所
会場/熊日生涯学習プラザ(中央区上通町2-32 びぷれす熊日会館6階)
TEL
096-327-3125
営業時間
開催日/第2・4木曜 19:00〜20:30
料金
受講料/4320円(月額)※4月に料金改定があります

「笑い」には多くの健康効果が期待できる

病気のリスクを減らし 筋力アップなどの効果も

笑うことが人体に良い影響を及ぼしていることを証明する研究が、欧米を先駆けに日本でも十数年前から行われています。笑うことにより、体に悪影響を及ぼす細胞を退治するNK細胞が活性化し、ガンやウイルスに対する抵抗力を高めることも科学的に証明されています。

健康効果もたくさんあります。笑いは腹式呼吸であり、〝内臓のジョギング〟といわれるくらいカロリーを消費するため、シェイプアップ効果があります。

また、笑いは伝播します。笑顔を受け取った相手の気分を良くする働きもあるため、私も診察時に笑いを取り入れ、どんな小さなことでも「いいところ」を見つけて、患者さんと一緒に笑うようにしています。薬に頼るだけじゃなく、笑うことでも健康を手に入れることはできるのです。

笑いがもたらす健康効果

  • 脳の働きを活性化させる
  • 血行を促進する
  • 自律神経のバランスが整う
  • 筋力がアップする
  • 幸福感をもたらし痛みを鎮める
  • 免疫力を高め病気のリスクを減らす
平山ハートクリニック 院長
平山 統一さん

元済生会熊本病院副院長。「くまもと笑いヨガ倶楽部」代表・西嶋敏氏の執刀医。笑いと健康効果についての講演も行っている


きれいな「笑顔」で魅力度アップ

表情筋を鍛えると笑顔と肌の見ように効果あり

笑った時の顔がステキな人は相手に好感を与えます。しかし、自分では笑っているつもりでも、表情筋が動いていないと相手に笑顔が伝わらないことがあります。そこで、自宅でできる簡単なトレーニングで、固くなった表情筋を動かす方法をアドバイスします。

笑顔の写真を撮ると、いつも目が細くつぶれているという人は「(1)眉間を開く」トレーニングをしてみましょう。目がパッチリした笑顔は魅力度がアップします。また、「(2)口角を上げる」こともきれいな笑顔づくりの基本です。背筋を伸ばし、リラックスして行いましょう。このトレーニングはアンチエイジングにも効果があります。

きれいな「笑顔」を作るトレーニング

(1)眉間を開く

目を細め、眉をひそめる。この時、眉間にしわを作るのではなく、眉頭にある筋肉をイメージする。そのまま5秒間キープ。

眉間を広げるイメージで、眉だけをゆっくりつり上げ5秒間キープ。その後、自然の表情に戻す。

目安:3回繰り返す


(2)口角を上げる

上の前歯を見せないように、口を縦長(アルファベットの「O」の形)に大きく開ける。そのまま5秒間キープ。

上の前歯を隠したまま口角を引き上げる(逆三角形にするイメージ)。そのままで5秒間キープし、自然の表情に戻す。

目安:3回繰り返す


笑顔づくりの専門家
成瀬 暁子さん

さくらのもり歯科医院(東区)の管理栄養士。表情筋トレーニングインストラクターとして活動し、個別指導も行う