【525号】すぱいすフォーカス – 「行ったつもり」になれる 本で世界旅行

新型コロナウイルスの影響で、まだ遠くへの旅行に行けない状況ですが、せめて空想の中だけでも旅をしませんか。そこで、「行ったつもり」になれるオススメの旅本を、書店スタッフさんにセレクトしてもらいました。脳内旅行をするもよし、「アフターコロナ」に行きたい旅の予習をするもよし。ぜひ、本で世界旅行を楽しんでください!

本を選んでくれた人

長崎書店 JPIC 読書アドバイザー コミック・精神世界担当
石川 龍一さん

営/10時30分〜18時30分 ※5月末まで(予定)
休/5/24(日)、31(日)

店舗情報

長崎書店

住所
熊本市中央区上通町6-23
TEL
096-353-0555
営業時間
10時~20時

国内の旅に行ったつもりで

目を疑うほどの美しさ

「日本の美しい秘境」 (パイインターナショナル)2640円
著・写真/日本風景写真家協会

風景写真家が独自の感性で切り撮った、秘境の素晴らしい“一瞬”を堪能できる写真集。なじみ深い観光地も、斬新な風景がとらえられていて、「ここが日本?」と目を疑うほどの美しさに癒やされます。そして、「自分の目でも見たい」欲も湧いてきます。


軽妙に語られる"鉄旅"

「第一阿房列車」(新潮社) 649円
著/内田 百閒

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」などと、気軽に列車で日本全国を旅した作家・内田百閒の珍道中。軽妙に語られる “鉄旅”を通して、戦後復興期の空気感も楽しめます。ローカル線の旅に出かけたくなる一冊。


時間を忘れそうな一冊

「今、行きたい! 日本の絶景大事典1000」 (朝日新聞出版) 2420円

日本全国47都道府県の絶景を「これでもか!」と集めた、500ページ超の分厚い本です。風景はもちろん、歴史的建築物や祭り、土地の名産品まで、あらゆる“絶景”を網羅。気ままにページをめくるだけでも時間を忘れそう。


懐かしさ感じる 日本の原風景

「光の田園物語 環境農家への道」 (クレヴィス) 2750円
著/今森 光彦

琵琶湖近くにアトリエを構える写真家。農家となって、荒れ果てた土地を里山として再生する日々を、写真とエッセーで描いています。失われつつある日本の原風景をとらえた写真は、どこか懐かしく、身近な里山を巡りたくなります。


世界旅行に行ったつもりで

高まる旅へのワクワク

「『好き』を追求する、自分らしい旅の作り方」 (誠文堂新光社) 1650円
著/auk

旅の名人たちが、海外旅行でのパッキング術からスキンケアグッズ、旅先での服装などまで紹介。さらに、「ポルトガルへソバを食べる旅」など、自分らしく海外を楽しむワンテーマ旅のレポートも。読むだけでも旅へのワクワクが高まります!


風景の中に一気にトリップ

「THE NORTH WOODS 生命を与える大地」 (クレヴィス) 2750円
著・写真/大竹 英洋

写真家・大竹英洋さんが、ライフワークとして撮り続ける、北米〜カナダに広がる世界最大級の原生林「ノースウッズ」の写真集。自然の景色や生き物、そこに住む人の営みなど、スケールが大きすぎる風景の中に一気にトリップできます。


いろんなものの旅楽しむ

「旅でみる世の中のしくみ大図解」 (ポプラ社) 2178円
作/リビー・ドイチュ、バルプリ・ケルトゥラ

子どもと楽しみたい大型絵本。「バナナの旅」「電話の旅」「スーツケースの旅」など、身近なものがどう生まれてどのようにして人の手元に来るのか。いろんなものの「旅」を楽しめます。個人的には「うんちの旅」が興味深い…。


島旅に行ったつもりで

人間の格上がった気分に

「無人島冒険図鑑」(秀和システム) 2200円
編/無人島プロジェクト 著/梶 海斗

日本全国の無人島紹介から、火起こし、飲み水作り、食べられる植物、ケガの処置などのサバイバル知識まで、「無人島で生きる」ために必要な知識が詰め込まれた一冊。読後は人間としての格が上がった気持ちになれるかも!?


四季の美しい風景描写

「赤毛のアン」(新潮社) 825円
著/モンゴメリ 訳/村岡 花子

「島旅で『赤毛のアン』?「」と思われるかもしれませんが、この物語、カナダにあるプリンスエドワード島が舞台。島の四季折々の美しい風景描写も楽しめます。昔、アンに夢中になった人も、改めてアンの世界を旅してほしいです。


宇宙や体内に行ったつもりで

心と体に目を向けるきっかけに

「BODY JOURNEY ―手あての人とセルフケア―」 (アノニマ・スタジオ) 1760円
著/つるや ももこ

手を介して人々を癒やす「手あての人」との出会いや、整体、アロマセラピー、自然療法など、体をめぐる旅の記録やセルフケアのヒントをつづったエッセー。自粛疲れの今、自分の心と体に目を向けるきっかけにしてほしい一冊。


美しい天体や銀河を厳選

「138億光年 宇宙の旅」(クレヴィス) 2750円
監修/渡部 潤一 執筆/岡本 典明

NASAが持つ膨大な画像アーカイブから、惑星探査機や宇宙望遠鏡群などがとらえた美しい天体や銀河を厳選した写真集。その迫力とスケール感に、脳が一気に宇宙の彼方へと飛び立ちます。日々の悩みなどもちっぽけに感じられそう。

※価格はすべて税込み