【527号】住んでみたら、大好きになった! くまもとが私の〈新天地〉

「熊本に来て良かった」—。就職や結婚などさまざまなことをきっかけに熊本に移住した人たちから、こんな声を聞きます。そこで、3人の移住者に新天地である熊本で暮らし始めた経緯や、熊本の好きなところなどを尋ねてみました。ずっと住んでいると気付かない、故郷の魅力が見つかるかもしれません。

[WE LOVE KUMAMOTO]くまもとに来てよかった!

働くことが楽しくなった、人付き合いが変わった……etc.
熊本に移住して良かったと感じることを聞いてみました。

interview 1 from宮崎 染田 麻弓子さん(34歳)

雄大な自然に囲まれて復興に関わる幸せ

宮崎県の放送局で情報番組制作に携わる傍ら、実家の農業の仕事や地域づくり活動をしていた染田麻弓子さん。「地域おこし協力隊」に興味があり詳しく調べていたところ、高森町での募集を見つけました。「隣県で近いし、復興の力にもなれると思い応募しました」

2018年4月に着任した染田さんの仕事は、南阿蘇鉄道(南鉄)の復興支援です。駅構内のアナウンス、売店対応など駅舎業務のほか、地域や南鉄の特色を生かした商品・サービスの開発、イベントの企画・実施などを担当しています。

地元の小学生向けに企画した車掌体験授業は大好評。計4回の授業は、南鉄の歴史を学ぶことから始まり、トロッコ列車に乗り、オリジナルガイドを制作し、車掌としてお客さんを案内するというもの。「企画立案や事業決裁者へのプレゼンなど、前職での経験を生かせたと思います。子どもたちに”自分たちの鉄道”という意識を育み、長期的に利用されることを願って企画しました」

雄大な阿蘇山を一望できる生活環境を気に入っているという染田さん。「山は季節や天気で毎日表情が変わり、見ていて飽きません。実の娘のように接してくださる方もたくさんいて、第二の故郷ができたみたいです」

南阿蘇鉄道高森駅の売店では、復興応援グッズも販売しています

2018年10月、車掌体験授業を受ける高森中央小の6年生

[CHECK!]高森町地域おこし協力隊

南阿蘇鉄道の復興のほか、自然・歴史・食などの資源を活用したイベント企画・運営、特産品の販路開拓、ふるさと納税や移住者受け入れ態勢の整備、農業を通じた地域おこし活動などに取り組んでいます。

情報はこちら


interview 2 from大阪 小田 摩以子(45歳)

"転入ママ"たちが協力し熊本での子育てを応援

夫の転勤に伴う引っ越し先で子育てをするのは、とても不安ですよね。そんな〝転入ママ〟を応援するサークル「くまてん」は、県外から転入してきたママやプレママがスムーズに熊本になじみ、まるで地元にいるような楽しい生活を送れるようサポートしています。

副代表を務める小田摩以子さん自身も、2016年3月末に大阪から移住してきました。その2週間後に熊本地震に見舞われ、「身寄りもなく、とにかく生きることに必死だった」と振り返ります。同じような被災体験をした転入ママ数人が集い、地震から9カ月後に立ち上げた「くまてん」は、それぞれが経験した困りごとを解決するようなワークショップやイベントを企画・運営しています。

地域情報をまとめた子育てマップを作ったり、生活に必要な熊本弁を紹介したり…。転勤シーズンの春と秋には「転入ママウェルカム会」を開催します。「熊本の銘菓を食べながらの交流会に加え、子育てママに優しい企業の紹介や健康相談ブースなども開きました。運営側の私も、熊本の新たな魅力を知る良い機会になっています」

大阪と比べて熊本は「旬の食材が安く買えるのが魅力」という小田さん。「とれたての野菜や湧き水を求めて出かけたり、温泉を巡ったりするのが楽しい!」

長男の聖也くん(6歳)は、緑が多くて広い公園で遊ぶのが大好き

「転入ママウェルカム会」は、多彩なイベントで毎回盛り上がります

[CHECK!]くまもと転入ママの会「くまてん」

2017年1月に発足し、現在20名が所属。お茶をしながらキャリアについて語り合う「キャリアカフェ」、地域ごとに開催する「ランチ交流会」ほか、独自のイベントを開催しています。
http://kumaten.org/


interview 3 from東京 池田 真麻(32歳)

都会暮らしを12年間 故郷の温かさに気づいた

都会の暮らしに憧れ、大学進学とともに熊本から上京し、約12年間を過ごした池田真麻さんは、30歳の節目に熊本へのUターンを決意しました。「幼い頃は地元の狭いコミュニティーが苦手で、上京後はろくに帰省もしませんでした。でも年齢を重ねるにつれ、価値観が変化していったように思います」

ふと地元の景色が恋しくなったり、離れて暮らす親が心配になったり、地元で家族を持ちたいとも考えるようになったといいます。そこで、東京にいながら熊本に関わる仕事を探し、県の専属移住相談員として約3年間働きました。「市町村の担当者と共同して移住・定住を勧めているうちに、熊本にはこんなにも誇れる魅力があったのだと気付かされ、同時に、幼い頃には分からなかった地元の方々の温かさを感じられるようになりました」

2018年4月に帰熊し、現在は「熊本市UIJターンサポートデスク」の移住支援専門員として働く池田さん。新型コロナウイルス感染症が流行する今は、メールや電話での相談を受け付けています。「移住は〝人生の変化〟を伴うもの。自分を見つめ直す時間が必要です。今はじっくり時間をかけて、地域情報や移住した人の声などの情報収集をしながら、これからどんな暮らしをしたいか考えてみてください」

1月に東京で開催された移住イベントで、移住希望者の相談に応じました

「熊本はスローライフとマチナカ暮らしを両立できるのがいい」と池田さん

[CHECK!]熊本市公式移住情報サイト

熊本市では、移住のステップや各種支援金制度、移住した先輩の体験談などを掲載した情報サイト「熊本はどう?」を開設しています。仕事、住まい、子育て、レジャー情報も満載です。
https://kumamotodo.jp/