【555号】もう遊びとは呼ばせない! 熊本 eスポーツ最前線

「eスポーツ」は中高生のなりたい職業に「プロeスポーツ選手」が入るほど、いま注目の的。“たかがゲーム”と思わずに、内容を知ってしっかり付き合えば、親子、家族との会話が弾むかも。eスポーツの楽しさ、利用法を紹介します。

【eスポーツとは】

「eスポーツ」とは、「エレクトロニック・スポーツ(electronic・sports)」の略で、電子機器を用いて行われる娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦を、スポーツ競技として捉える際の名称です。
=(一社)日本eスポーツ連合webサイトより


家庭の中から無限の世界へ 熊本でも広がるeスポーツ!!

熊本でもeスポーツ協会が発足し、競技大会が開催されたり、高校にeスポーツ部ができたりするなどeスポーツがさまざまなところで広がっています。コロナ禍の中で家からプレーできる手軽さや配信機能の便利さで、ますます熊本でも人気が出そう!

競技人口、経済効果…、国内外で注目集まる 五輪競技入りの可能性も

近年、アジア競技大会や国民体育大会(国体)で公開競技となり、オリンピック競技入りも検討され始めたeスポーツ。(一社)熊本eスポーツ協会事務局長の上田良志さんは、「プロ野球やサッカーJリーグの試合会場でもeスポーツ大会が開催され、国内でも認知度が高まっている」と話します。新たなプロリーグ設立や、大会へのスポンサー料、広告費の増加など市場規模も国内で急速に拡大しており、経済効果も注目されています。

世界に目を向けると、アメリカや韓国、中国などでは大規模なeスポーツ大会が開催され賞金もうなぎ上り。人気ゲーム「フォートナイト」の世界大会では、16歳の少年が優勝賞金約3億円を手にするなど社会的にも話題となっています。

出典:Gzブレイン※2018年11月時点での予測

熊本でも協会が発足 地域課題解決に期待も

熊本でも昨年「(一社)熊本eスポーツ協会」(中山峰男代表理事)が発足しました。協会では、大会の企画運営や国体などへの出場選手支援に加え、「高校のeスポーツ部支援やゲーム障害など健康問題に対する研究・啓発活動などにも力を入れています」と上田さんは話します。また、小学生向けプログラミング教室を開くほか、高齢者にeスポーツを体験してもらうことで、生きがいづくりや世代間交流につなげ地域課題を解決するなど、さまざまな取り組みを始めています。

上田さんは、「今後スマホやタブレットでできるeスポーツが増え、その中でコントローラーを操作する技術は他人に誇れる一種のスキルになる。手軽さやオンラインとの親和性、集客力の高さも魅力で、大きな可能性を秘めている」と予想。熊本での普及に力を注いでいます。

一般社団法人 熊本eスポーツ協会 事務局長
上田良志さん


eスポーツの楽しみ方

  • オンラインで誰でも気軽に参加・観戦ができる
  • 世界中の人たちと好きなゲームでつながる
  • リアルスポーツとeスポーツとの連携も多数
  • トッププロは賞金も桁違い! 夢のある職業


熊本にパズルゲーム「ぷよぷよ」のプロが存在 上達の早道は「計画的な練習」

熊本にもパズルゲーム『ぷよぷよ』のプロがいます。MGRさん(中央区在住)は、「妹が『ぷよぷよ』で遊んでいて、自分もやってみたら楽しかったのが始めたきっかけです。高校生の頃から、猛者が集うゲームセンターに行って技を磨いていたところ仲間と出会いました」。その後、(株)セガが開いた『ぷよぷよ』の公式大会で入賞してプロライセンスを取得しました。

プロを目指すには、「目標を立てて計画的に練習や大会に臨むことが大切」とMGRさん。上手な人のプレー動画などを参考にしてコツを覚えることが近道だそうで、「目的を持てば上達のスピードが違います」と振り返ります。

今後、『ぷよぷよ』に限らずeスポーツの大会やイベントが熊本でどんどん開催され、ゲーム好きな人たちとつながり、一緒に盛り上がっていくことをMGRさんは期待しています!

「ぷよぷよ」の楽しさは、考えたら考えただけ結果が出るところ。瞬間的に全体を把握し、頭をフル回転させて状況・戦略を分析して技を出します。瞬発力アップのため筋力トレーニングをするプロも多いそう

「ぷよぷよ」ジャパン・eスポーツ・プロライセンス保有選手
MGRさん

大阪府出身。ぷよぷよ歴12年目。平日は会社員、休日にプロ選手として活動。MGRさんTwitter「MGribon


「ウイニングイレブン」の大会に潜入! 卓越したプレーの連続に観客も興奮

「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020KAGOSHIMA」熊本県予選が10月31日、中央区桜町で開かれました。一般の部6チーム、ジュニアの部2チームが出場して、人気のサッカーゲーム「ウイニングイレブン」の腕前を競いました。新型コロナ感染予防のため会場は関係者のみの入場でしたが、試合の模様はYouTubeでも配信。熊本西高校eスポーツ部の1年生と2年生の対決となったジュニアの部決勝は、2ー1で1年生ペアが勝利しました。一般の部決勝では、昨年優勝の「肥後赤馬隊」に対し、初参戦の「ファンタジスタ」が大熱戦を展開。決着はPK戦に突入し、「肥後赤馬隊」が連覇を決めて九州大会への切符を手にしました。

ジュニアの部は県立熊本西高校の1年生ペアと2年生ペアが激突。序盤は2年生ペアがリードしましたが、1年生ペアが逆転勝利

取られたら取り返す試合展開の一般の部決勝。白熱した戦いはPK戦までもつれて「肥後赤馬隊」が辛くも勝利。試合後はお互いに健闘をたたえ合いました

ジュニアの部優勝【日誌工】

岡田 悠斗さん(右) 安永 琥珀さん(左)

一般の部優勝 【肥後赤馬隊】

松嶋 啓悟さん(左) 杉本 敦也さん(中) 松嶋 拓海さん(右)


グランツーリスモのデモ走行も実施

大会ではカーレースゲーム「グランツーリスモ」のデモンストレーションがあり、同選手権九州・沖縄ブロック少年の部代表の熊本市の高校1年生・新木さんが華麗なテクニックを披露しました

グランツーリスモ SPORT部門 九州・沖縄ブロック 少年の部代表

新木 悠真さん


生活リズムを乱すような使い方はダメ! やりすぎには注意が必要

度を超えてゲームにのめり込んでしまい学校や仕事など普段の生活に支障が出てしまう『ゲーム障害』。熊本学園大学社会福祉学部の城野匡教授は、「ゲームに没頭する本人は問題と感じにくい」と話します。生活リズムを崩さないためにも「家族が普段からゲームのことを話題にしたり、生活の様子を見守ったりして、使い方に気を付けることが大切」なのだそう。

ゲームは、ストレス発散や友人とのコミュニケーションになるなど良い面も多くあります。みんなで守れるルールを決めて楽しく遊びたいですね。

これを守ろう

  • ゲームの内容(プレー法や課金の方法)を家族で話し合い“守れる”ルールを作ろう
  • 食事や睡眠時間をしっかり取ろう
  • ゲームのことを普段から家庭で話そう
熊本学園大学 社会福祉学部福祉環境学科 教授
城野 匡さん

(一社)熊本eスポーツ協会・健康部会員、日本精神神経学会専門医。精神科医(医学博士)


eスポーツが体験できるスポット

お問い合わせ

遊ING熊本上通り店 E-SPORTS PORT -Kumamoto-

住所
熊本市中央区上通町6‐15 t-fourビル5F
TEL
096-223-5010
営業時間
16時〜22時(土・日曜、祝日は12時〜22時)
休業日
なし

お問い合わせ

KeC Kumamoto esports club

住所
熊本市中央区安政町5‐21 クリスタルパレス3F
TEL
080-7897-8486
営業時間
15時〜22時(土・日曜、祝日は13時〜22時)
休業日
火・水曜


eスポーツの大会はオンラインで参加・観戦できるものが多数あります。興味のある『ゲームタイトル』と『大会』『eスポーツ』などのキーワードで検索してみましょう。