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ムラファト(熊大新聞社)

その辺にいる文学部2年生。いつもは教室や研究室でうとうとしがち。天気のいい日は、ゆらゆらと散歩に出かけたり出かけなかったりする。


ぶらり大井手散歩道!

川沿いの道を、風に吹かれながら散策する。木々は葉擦れの音を立て、小川はコロコロと水音にぎやか…。素敵な散歩道、歩いてみませんか?

今回紹介するのは、大井手開水路という、熊本市内を流れる水路です。住宅街を流れていますが、水も風景もとてもきれいで、川岸が遊歩道として整備されているので、散歩道にうってつけなのです。

大井手開水路

大井手開水路は、加藤清正が造らせたという農業用水路。当時は農地だった白川の南の広大な地域に、水を供給するために作られた用水路で、途中から3本の用水路が分岐しています。取水口は渡鹿にあって、出口は九品寺の白川沿いです。

散歩道を歩いてみた

さて、早速ルート紹介です! お散歩のスタート地点は「菅原神社」。加藤清正が用水路の安全を祈って整備したもので、別名「水分(みくまり)神社」というだけあって、水路の取水口を見下ろす河岸の上に立っています。静かなお社で、境内からは白川が見渡せます。

ここから、江南病院前(渡鹿5丁目)までは水路沿いです。天気が良ければ、道路から一段降りた石畳の遊歩道を歩いて、水の流れを間近に見ることができます。このあたりは木々がアーチのように水路に覆いかぶさっていて、木漏れ日の中でブラブラできるので、とても快適です。アジサイやランタナ、柿の木などが川辺に植えてあり、花や実を眺めて楽しめます。秋になれば、散って流れていく紅葉を見に来るのもいいですね。

冬枯れの用水路

冬枯れの用水路

江南病院前まで来たら、水路とはしばらくお別れです。大江渡鹿公園までは県道沿いで、その先で道が分かれているので、左の水路沿いに入って行きましょう。この県道沿いは車通りが多く、歩道も狭いので気を付けてください!

しばらく、用水路は落ち着いた住宅街の中を通り、KKT放送局がある大江の交差点裏に到着します。ここからは、遊歩道の幅も水路の幅もぐっと広くなり、歩きやすくなります。川幅が広くなったことで、水の流れもゆったりとして、川底の水草が揺れているのも見えるようになります。川沿いの街路樹こそありませんが、このあたりには神社が1つ、公園が2つあるので緑が多く、特に夏場は大きく茂ったクスノキが、涼むのにちょうどいい木陰を提供してくれます。ちょっと寄り道して大江でお菓子を買い、公園でもぐもぐ、なんてのもいいかもしれません。

川沿いの公園 大きなクスノキが茂る

川沿いの公園 大きなクスノキが茂る

新屋敷交番(新屋敷3丁目)裏の交差点を渡ると、そこから先はシダレヤナギが美しい、端正な住宅街が続きます。バブルのころ、この辺りに高級レストランが軒を連ねたことをご存じの世代もいるのではないでしょうか。初夏から秋口まで、このシダレヤナギは青々とした枝葉を水路を渡る風になびかせており、それが水面に映って本当にきれいです!

川の両岸に並ぶシダレヤナギ

川の両岸に並ぶシダレヤナギ

さて、このあたりには、3つの水門が並んでいます。それぞれ上流から、一の井手、二の井手、三の井手と呼ばれる水路の入り口で、ここから南へ向けて流れています。中でも、一の井手はおすすめです。その大部分が、NHKの某番組で有名になった「暗渠(あんきょ)」になっており、地形をたどって歩くのが好きな人にはうってつけです。私も、「暗渠だぁ!」と大喜びで歩き回りました。

一の井手の水門

こうして、渡鹿から歩き続けること小一時間、お散歩コースのゴール、大甲橋のたもとに到着しました。ここから先、電車通りを越えた向こう、安巳橋と銀座橋の間で、大井手開水路は白川と合流しています。ここから街へ買い物に行くのが、私のお決まりルートです。

さて皆さん、どうだったでしょうか。この季節、サクラが咲き誇って水路沿いは一気ににぎやかになります。花見がてらに、春の小路をそぞろ歩きなんて、いかがでしょうか?

白川小前の様子 せり出して生える木々の緑が美しい

白川小前の様子 せり出して生える木々の緑が美しい