熊本の旬な情報を発信しているKumarismのメンバーが、大学生ならではの偏った目線でモノコトを熱く語ります!
Sakura

ジブリが大好き。ラピュタのモデルとなった”マチュピチュ”に行くために貯金している文学部3年女子。


南阿蘇鉄道の駅舎は癒やしの場

私が南阿蘇鉄道に魅了されたのは昨年の5月のことです。
トロッコ列車に乗ったのがきっかけでした。柔らかなそよ風に吹かれながら見た南阿蘇の田園風景は美しく、今でもその時の衝撃は忘れられません。

特に、数分ごとに停車する駅舎が、それぞれ個性的なのには驚きました。駅舎なんて、ただの電車に乗るための出入り口にすぎないと思っていたのですが、一つ一つの駅舎をゆっくり見て回りたいと思ったのです。

そこで、南阿蘇鉄道の駅舎をいくつか訪れました。紙面では書ききれないほどの魅力をたくさんお伝えします!


[見晴台駅]

見覚えがある方も多いのではないでしょうか?
そうです!ここは、「午後の紅茶」のCMの舞台となった駅です。
上白石萌歌さんが歌っているシーンが印象的ですよね。

この場所では、午後ティーのCMに入り込んだような不思議な気分になれます。
また、駅の自動販売機は全て午後の紅茶なんです!

全品午後の紅茶。

背後には山々が連なり、ゆったりとした時間が流れています。


[阿蘇白川駅]

阿蘇白川駅は、教会をモチーフにし、薄いブルーと白で彩られた駅舎です。建物の上部には今は鳴りませんが、鐘もついています。木造のこぢんまりとした駅舎は、絵本の中から出てきたよう。駅舎内には、右手にはカフェ、壁には絵があります。絵は、熊本在住の作家さんが描いたもので、駅舎内を一層にぎやかにしていると感じました。

絵本に出てきそうな駅舎です。

このベンチに座って、コーヒー片手に本を読む休日を送りたい。


実際に、駅舎内で営業しているカフェ『Café 75th st.』でお話を伺いました。阿蘇白川駅は無人駅なので、『Café 75th st.』を営むキザキ真理子さんがご夫婦で管理をしています。朝はまず駅の掃除から始め、周辺を彩る花の世話も行います。たまたま見つけた場所だそうですが、ご夫婦もこの場所を気に入っていて、「朝霧に駅が包まれた時、駅だけがぽっかりと浮かんで幻想的。静かでゆっくりと時が流れるところも好き」とうれしそうに語ってくれました。

カフェでは、南阿蘇の有機野菜を使って、お食事を提供しています。
今回は、トルティーヤピザと前菜のセットを注文しました。全6種の前菜は、一つ一つ工夫が凝らされており、素材本来の味が生かされた味付けとなっています。そして、トルティーヤピザは、そぼろやきんぴらごぼう、切り干し大根などが乗っている、オリジナリティーあふれるピザです。パリパリの生地とトッピングの食感が楽しく、新感覚のおいしさでした。

この場所は、取材した日も、近所の方やツーリングに来た方などが訪れ、地域住民の集いの場、そして観光客もホッと息をつける場になっています。駅という役割を超えて、癒やしの場になっていると感じました。

キッチンとカウンターの距離が近く、キザキさんとの会話も楽しみの一つ。

駅では南阿蘇の情報が丸分かり!

案外食べ応えのある、和風ピザです


[長陽駅]

長陽駅は、阿蘇白川駅とはうって変わって、木造のレトロな駅舎です!

柱にはトウモロコシが干してあったり、赤いポストが置いてあったりと、昭和の雰囲気が漂っていました。

この駅はいまだ熊本地震の影響で運転見合わせが続いていますが、現在は『久永屋』がカフェを営んでいます。
取材日は休日ということもあり、『久永屋』のスイーツを求めて多くの方が来ており、電車がまだ開通していないとは思えないほど活気がありました。

レトロな木造の駅舎

看板のサビ具合もすてきです

駅では至る所にトウモロコシが干してあり、田舎の懐かしい雰囲気がありました


[南阿蘇水の生まれる里白水高原駅]

この駅名、長いな〜と思いませんか?
実は、日本一長い駅名に認定されているんです!

この南阿蘇水の生まれる里白水高原駅も、長陽駅と同様、電車の運行が見合わせになっている駅です。
その駅を利用して、金、土曜日に『ひなた文庫』がオープンしています。

今回は残念ながら『ひなた文庫』の取材はできませんでしたが、以前から注目している古本屋さんなので、皆さん機会があれば行ってみてくださいね。
こちらの駅は、丸っこいフォルムがかわいらしい、小さな駅でした。

駅のホームに出てみると、その景色に圧巻。南阿蘇の田園風景が広がっていました。ちょうど田んぼに水が張る時期だったので、水に空が反射してさらにきれい。
南阿蘇は熊本出身ではない方も多く住んでいるのですが、その理由が分かった気がしました。

日本一長い駅名とは、驚きです。

圧巻の田園風景!


いかがでしたか?南阿蘇鉄道駅舎の魅力は伝わりましたか?

すてきな場所に、それぞれコンセプトの異なる駅がたくさんあり、駅巡りだけでも楽しめます。今回訪れた場所以外にも、すてきな駅がたくさんあるので、ぜひ皆さんも訪れてみてくださいね。