熊本の旬な情報を発信しているKumarismのメンバーが、大学生ならではの偏った目線でモノコトを熱く語ります!
Mari

⾼専ロボコンを⾒て育った⽂学部⽂学科4年⽣。ハンダ付け(電⼦⼯作に⽋かせない作業)もできます

トライ&エラーの根気に男泣き!?熊⼤からくりサークル

全国・全世界の学⽣がゼロからロボットを作り上げ、知恵と情熱を全⼒でぶつけるロボットコンテスト(ロボコン)。⼤学での勉強の傍ら、ロボコンに挑もうと⽇々ロボット製作に没頭する学⽣が、われらが熊本⼤学にもいます。

熊本⼤学のロボコン部「からくりサークル」は今夏、厳しい事前審査を経て学⽣ロボコンの全国⼤会「NHK 学⽣ロボコン2019」に出場し、特別賞と奨励賞を受賞しました。出場メンバーの宮村直希さん(⼯学部情報電気電⼦⼯学科4年)、道内⼤貴さん(⼯学部機械システム⼯学科4年)、宮﨑健太さん(⼯学部情報電気電⼦⼯学科4年)と、現部⻑の⻑⾕川孔希さん(⼯学部機械システム⼯学科3年)にお話を伺いました。

からくりサークルの1〜4 年⽣。全員合わせて⼗数名の少数精鋭だ


̶̶NHK 学⽣ロボコンでの特別賞受賞、おめでとうございます。感想を聞かせてください。

宮村 学⽣ロボコンは中学⽣の頃から「この⼈たちすごいな」と思って⾒ていましたから、その舞台に⾃分たちが⽴てたことが素直にうれしかったですね。

宮﨑 東⼤と対戦できたことも貴重な経験だったと思います。他の⼤学のロボットもすごいのばかりで。

宮村 例えば、(物を投げる課題で)投げた物がどう着地するかまでしっかりコントロールしてあったりですね。


̶̶「物を投げること」と「四⾜歩⾏」が、今回のロボコンの課題でしたよね。

宮村 そうですね。四⾜歩⾏はNHK 学⽣ロボコン史上初めて出された課題なんですよ。うちの四⾜ロボットは、⾜の関節に使った部品がちょっと特殊で、注⽬を集めました。

道内 3D プリンターで作ったんです。他のチームの多くは、⼈⼿があるからアルミの材料を使って組み⽴てるんですけど、うちは⼈⼿がないから、計算を元に僕が設計して、僕らが寝てる間に3D プリンターに部品を作ってもらって、あとは四⾜ロボット担当の宮﨑が調整して…。でも、3D プリンターで作るということは、アルミよりも強度の落ちる樹脂製になるってことなんです。強度が必要な⾜の関節の部品として使うには、とても調整が難しいんですよ。

宮﨑 この3D プリンターで作った部品の重さと、ロボットの耐久性とのちょうどいいバランスを探すのがすごく⼤変でした。最終的な部品ができるまで、ダンボール⼀箱分も作り続けたんですよ。

道内3D プリンター⽤の材料を5kg くらい使いました。あれ1kg で2000 円くらいするんですけどね。

宮村 普通はこんな⼤変なことしないので、「熊⼤よくやったな」ってみんなから妙に感⼼されちゃいました(笑い)。

ー本当だ、ダンボール⼀箱がいっぱいですね(笑い)。動画で⾒ましたが、この四⾜ロボットは、⼤きなクモのような、まるで⽣きているような動きをしていましたね。

宮村 脚⼀本につき、サーボモーターという、⾓度を指定して動かすことのできるモーターを3つ使っています。つまり合わせて12 個のモーターを載せて、歩⾏の⼀連の流れをプログラムして歩かせたんです。

宮﨑 僕の本業はプログラムを組むことだったのですが、3D プリンターの部品の調整ほどは苦労しなかったです。(⼀同、笑い)

⽂字通り箱いっぱいの部品に苦労がうかがえる


ーさて、⻑⾕川さん。本年度の⼤きな試合も終わって代替わりしましたが、今は何に向けて活 動しているんですか?

⻑⾕川 次のNHK 学⽣ロボコンに向けて、もうロボットを作り始めています。先⽇、英語版ですがルールブックが発表されたので、英語を読み解きながら取り掛かっているところです。

ー早いですね。

⻑⾕川 時間はいくらあっても⾜りないくらいかもしれません。今度の最⼤の課題はラグビー
ボールを蹴って⾶ばすことなんですが……。

宮村 10 メートルくらい⾶ばすんですよね。ロボットが壊れないようにするのが⼤変かもしれませんね。

道内 いやでも、(NHK ロボコン2020 に)出てほしいな。

⻑⾕川 そうですね、2年連続でNHK ロボコンに出るのがひとまずの⽬標です。書類審査と2回のビデオ審査があるので、まずはそこを突破しないといけません。

新しいモーターのための導線を作っているところ。学⽣ロボコン2020 への挑戦はもう始まって いる

ー突破するための具体的なアイデアなどは何かあるんでしょうか?

⻑⾕川 新しいモーターを導⼊しようと思っています。ブラシレスモーターという種類なんですが、今まで使ってきたモーターとは仕組みが違って、より速く、より⼒強く動くんです。ロボット製作は、改良と調整の繰り返しです。より速く、よりよく動くように試⾏錯誤して、それがうまくいくと本当にうれしいし楽しい。これを何度も繰り返して、⾃分たちにできる最⼤限のものを作りたいですね。


ーなるほど、まさに「モノづくり」なんですね。来年のロボコンで、より速く、よりよいから くりサークルのロボットが⾒られるのを、本当に楽しみにしています。