熊本の旬な情報を発信しているKumarismのメンバーが、大学生ならではの偏った目線でモノコトを熱く語ります!
Ayaka
約2カ月前から黒髪にあるお豆腐屋で働く文学部3年女子。最近は豆腐を使った料理を研究中。特に麻婆豆腐作りにハマっています。
お豆腐屋さんで働いています
朝日の中で爽快感と充実感
熊本大学までの通学路、そこに私が働くお豆腐屋さん「豆伸食品」はあります。
緑色ののれんが掛かったそのお豆腐屋さんは、なんだか昔懐かしさを感じる雰囲気。
いつも横目で見ながら通り過ぎていたのですが、ふとアルバイト募集のポスターを見掛けて興味を持ち、2カ月ほど前からアルバイトを始めました。
お豆腐屋さんの朝は早く、早朝5時から始まる仕事は、眠気との戦いです。
眠い目をこすりながら、まずはお豆腐をパックに詰める作業を始めます。地下水をくんで張られた水槽に入っているたくさんのお豆腐を一つ一つ丁寧にすくい上げ、形を崩さないようにパックに入れるのですが、アルバイトを始めてすぐの頃は、繊細なお豆腐を扱うのにとても苦労しました。
特に絹豆腐は、他のどのお豆腐よりも柔らかく、少し力を加えただけですぐに崩れてしまい、商品として出せなくなったことも…。
ですが、2カ月たった今となってはもうお手のもの。以前よりずっと早く、お豆腐を崩すことなくパック詰めができるようになりました。
次に、パック詰めが終わったお豆腐をビニールで包装する作業に入ります。
ここでようやく私たちがよくスーパーで目にする、お豆腐の形が完成します。
仕事を進めていくにつれ、太陽の光が徐々にお店の中へ差し込んできます。
働きながら、仲間と共に迎える朝は、今まで感じたことのない爽快感や充実感にあふれています。
お豆腐製造過程
私の作ったお豆腐がどこかの食卓に
こうやって、お豆腐が完成するまでの過程を見ると、全て人の手によって作り上げられていることが分かります。
機械による大量生産が主流になっている中、一丁一丁、丁寧に手間暇かけて作られたお豆腐。昭和28年に創業され、3代目のご主人が営まれている今に至るまで、そのお豆腐作りの製法は守られ続けています。
そんな伝統ある、お豆腐作りに少しでも携われていることにとても誇りを感じます。
もちろん、朝早くから仕事を始めることは、大変な作業です。
ですが、私が少しでも製造に携わったお豆腐が、どこかの誰かの食卓に並んでいると思うと、喜びややりがいを感じ、それが私がここで働き続けられる原動力になっている気がします。
お豆腐作りに限らず、あらゆるものづくりについても同様のことがいえると思います。
ものづくりの過程には、必ず苦労や責任が伴います。ですがそれ以上に、自分が関わったものが世に出て、人々の手に渡ること、その喜びは他の何にも変えられることができないほど貴重なものです。そしてそれこそがものづくりの素晴らしさなのだと身を持って知ることができました。
練り豆腐製造過程
揚げたての厚揚げ
オリジナルの豆腐がたくさん
熊本の地下水と国産の大豆から生まれたこだわりのお豆腐。一口食べれば風味豊かな豆本来の味を直に感じることがきます。
絹ごし、木綿などの定番のお豆腐に加え、練り豆腐、よもぎ豆腐など変わり種豆腐も盛りだくさん!タピオカでんぷんを使うことで、ふんわり・もちもちとした食感を生み出しているのだそう。「豆伸食品」でしか味わえないオリジナル豆腐です。
特に私が驚いたのが、チョコレート豆腐・キャラメル豆腐・クリームチーズ豆腐の3つのデザート豆腐です。名前を聞いただけでは、きっと味の想像はできないでしょう。ですが、ほんのり感じるお豆腐の風味と優しい甘さは、なんと相性バッチリ! ご主人が娘さんのバレンタインのお返しとして作っていたものをそのまま商品化したのだとか。まさに新感覚スイーツです。
食べた人がいい意味で「何これ!?」と感じるお豆腐を作りたい、その思いからさまざまな変わり種豆腐を考案されたそう。ご主人のユーモアがあふれる一品です。
熊本黒髪の地から生まれたこだわり豆腐、ぜひ皆さんもお試しあれ!
変わり種豆腐
レアチーズ豆腐
店舗情報
- 住所
- 熊本市中央区黒髪5丁目24−23
- TEL
- 096-344-3686
- 店舗ホームページ
- https://www.tohshinshokuhin.jp/
- 営業時間
- 6時30分~18時30分
- 休業日
- 日曜、祝日
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