火の国元気スポーツ

コロナ禍の中で戦った今シーズン、最終的には勝ち点54の8位と、目標のJ2昇格には届きませんでした。しかしこれもまた、毎年重ねられてきた、クラブの歴史の一部です。

魂を揺さぶる瞬間を来シーズンも

讃岐を迎えたホーム最終戦の第33節(12月13日)は3─0の快勝。えがお健康スタジアムが最も盛り上がったのが、交代出場のMF田村翔太選手が3点目を決めた瞬間でした。

試合前日に今季限りでの契約満了が発表されていた田村選手は、残り時間も少なくなった後半31分にピッチに立ちました。「短い時間でも、試合に出たら結果を残さないと、メンバーに入っていない他の選手に失礼」と、約15分で5本のシュートを放つ積極姿勢でゴールに向かい続け、最後の一本を押しこみました。

チームを去る選手のゴールに沸くスタンド、ピッチで輪になって喜び合う選手たち…。「こんな光景、前にもあったな」と、11年前の記憶が蘇ってきました。

2009年のホーム最終戦、J2第50節の富山戦。契約満了となる小森田友明さんのゴールで先制したロアッソは、現役を引退する山口武士さんが見事なミドルシュートで追加点。チームを離れる地元出身の2人が、勝利をもたらしたのでした。

ホーム最終戦のあと、2020年のメンバーでおさまった一枚。契約満了になった選手たちの思いも受け継いで、来季またJ2昇格に挑戦します

残念な結果に終わっても、一つ一つの試合には、胸に響く、魂を揺さぶる、そんな瞬間がたくさん詰まっています。来年もきっと、そんな場面に出合えるはず。だからもう、次のシーズンが待ち遠しいのです。

【2021シーズンのJ3概要】

・開幕は3月第2週の予定
・J1のU-23チームは不参加。全15チームの2回戦総当たり28試合
・JFLからテゲバジャーロ宮崎が参入
・J2昇格はライセンスを持ち2位以内

ロアッソ熊本の情報は熊日朝刊で詳しくお伝えします。