ここ最近、飲み会の二次会と言えば…
「バー」「バル」、はたまた「キャバクラ」「クラブ」「ラウンジ」「ガールズバー」…

いえ、「スナック」です。
お店はカウンターがメイン、ボックス席もちょっとありますが、キャパは15人程度。
カウンターの向こうには人生の酸いも甘いも十分に知りすぎている(!)、気のいいママと、たまにアシスタント役のお姉さんがいたりします。
料金は2時間3000円~4000円ぐらい。
飲み物はもちろん水割り一本勝負。
乾き物が出るところがありますが、ママ手作りのポテサラやキュウリの酢の物なんて出てくると、喜びもひとしおです。
その時には「ママもどうぞ!」と飲み物を勧めたりしながら、カラオケを歌う声もいつになく、張りが出ます(笑)

そんなスナックで楽しいひとときを過ごすための一冊、「スナック芸大全」。
著者はコピーライタ-、「ほぼ日刊イトイ新聞」の、あの糸井重里さん。
この本、初版されたのは昭和54年、今から40年近く前(!)です。
若き糸井さんの”言葉を遊ぶ”才能の片鱗を感じることができる本でもあります(この頃、糸井さんは「YOU」というカルチャーの最先端をいく番組の司会もされていました)

この本における「スナック芸」の定義とは…
スナックやバーでする芸、遊び
スナック(軽食)のような芸、遊びです。手軽で、腹にもたれない。しかも、誰もが簡単にできる ※なるほど、スナック=軽食にも掛けてあるのですね(笑)

本には約180もの芸や遊びに、糸井さんの職人技とも言える絶妙でクスッと笑えるタイトルと解説文が付けられています。
「ごちそう様の土俵入り」「フルーティーな歯医者」「ほんぽうな白クマ」「恐怖のゴム人形人間時代」「眠れる森の裸女」「存在か無か?」「火難の人」「千羽ラドン」「白い夏、短い首」「さらば友とお金よ」…
実にそそられるタイトル(笑)、「どんな芸、どんな遊びなんだろう…」と思わずにはいられません。
その芸や遊びで使われている小道具はタバコ、マッチ、お手ふき、コップ、ビール瓶…といったスナックであれば必ずあるものばかり。

その中で一つ紹介します。
「お姉さんの恋人」という指遊び。
自分の手、お友達の手を借りてやってみてください。

中指を折り曲げて机の上に写真のように指を立ててもらいます。
「斉藤さん(お友達の名前)の家です。真夜中でみんなが寝静まっているところに突然、誰かが階段を転げ落ちる音が聞こえました。家族は強盗だと思い、みんな、サッと伏せて丸まってしまいました。でも弟(小指)がおそるおそる顔を上げました(小指を上げてもらう)。お父さん(親指)も顔を上げました。お母さん(人差し指)も恐いけど顔を上げました。お兄さん(中指)は合宿で出ていていません。お姉さん(薬指)は、階段から落ちたのが強盗でないことを知ってて、恥ずかしくて顔を伏せたままでした」。
薬指(お姉さん)はどうしても上がらないのです。

テキスト/スタッフ・浜

最近のヘビーローテは桑田佳祐さんのアルバム「がらくた」。近づいてきた福岡のコンサートに備え、スナックで「若い広場」を練習せねばと思う今日この頃。