「KAI BAND TOUR かりそめのスウィング」(福岡国際会議場)。
3年ぶりの全国ツアー。
今回は、ベストアルバムの発売に合わせて曲目も、アルバム通りに演奏するというもの。

小学校6年の時に「氷のくちびる」をラジオで聴いて、ファンになって38年、最近はCDも聴いてないし、ライブもご無沙汰でした。
甲斐バンドは、福岡出身でボーカル甲斐よしひろさん、ギター大森信和さん(故人)、ベース長岡和弘さん、ドラム松藤英男さんで1974年に「バス通り」でデビュー。
「裏切りの街角」「HERO」「安奈」などのヒット曲で知られていますが、何度となく解散、再結成を繰り返し、ファンの私も覚えていないくらい。
現在は甲斐さん、松藤さん、元ARBの田中一郎さんがギター、他にパーカッション、ドラム、キーボード、ベースが加わり、8人でのツアーでした。

ベストアルバムの曲目を見る限り、カバー曲「非情のライセンス」以外はお馴染みの曲ばかり。
最初にひと言で感想を言ってしまえば 「なに、甲斐バンド最高じゃない!! まったく色あせてない」です。
甲斐さんは64歳、全22曲、演奏して歌いきる。
相当鍛えていないとできないと思うし、どの曲も素晴らしかった。
決して懐メロではない、昔からのファンにも、新しいファンにも精一杯の想いを伝えようという心意気に感動すら覚えました。
ロックでした! かっこいい大人たちでした!

田中一郎さんのギターは素晴らしく、迫力のツインドラムにパーカッション。
セットも渋くて、中学生の頃に衝撃を受けて今も覚えている照明があり、それが再現されたかのような「氷のくちびる」「ポップコーンをほおばって」には、しびれました。
昔聴いていた曲って、なんでこんなにすらすら歌詞が出てくるんでしょうね。
隣の同年代の男性も、ずっと大声で歌っていたので心置きなく一緒に歌えました。

全体的に色っぽい歌詞が多い甲斐バンドの楽曲。
中学、高校と甲斐バンドばっかり聴いていた私は、何を思っていたのか覚えていませんが、多感な頃に出会った甲斐バンドが、少なからずとも私に影響を与えたのは確かで、色んなライブに行き続けるのも、最初に見た甲斐バンドが衝撃的で感動的で未だにその感覚を求め続けているからかもしれません。
今でも変わらずと言う訳にはいかないでしょうが、あのハスキーな声と意外に面白いトークを、これからも続けて欲しいと思います。

2回のアンコールが終わると、ステージは暗いまま 「最後の夜汽車」が流れ始めます。
席を立つ人は少なく、流れる曲に合わせて口ずさんだり、 「甲斐~!!」と叫ぶ男性の声、「かいさ~ん!!ありがと~」と叫ぶ私の声(笑)。
余韻に浸る時間をくれて、いい気分で会場を後にすることができました。
さらなる進化を続ける甲斐バンドを、この目でホントにホントの最後まで見届けようと心に決めました。


テキスト/ゆみ

子供2人も独立し、独身時代からの趣味である音楽とお酒、スポーツ観戦を楽しむお気軽主婦。50歳