「その16:きよし」

基本、がっつりして脂っこい肉料理が好きなのですが(なので家では妻は生野菜を中心とした料理を出す)、時々は魚が食べたくなります。
そんなときはここ、「きよし」。
看板にもありますが日本料理の店です。
飲食店の集まる路地裏に店を構えています。
昼はどれも1100円。
「鮭塩焼き」「鮭ハラスフライ玉子とじ鍋」「かます塩焼き」「鮭かま塩焼き」プラス、季節によって「冷やし賀茂なすの揚げ出し」か「鰯のつみれ鍋」。

一番人気は「鮭かま塩焼き」でしょうか。
大半の方がこれを頼みます。
しかし、この日は出遅れ、売り切れていたので「鮭塩焼き」へ。
注文を受けると年老いた大将は、流しのボウルに積んであった切り身の山から分厚いのを一枚拾うとカウンターの中の大きな業務用魚焼き機の中へ。
赤く熱したグリルの中で魚がこんがりと焼かれていきます。
この切り身が肉厚でとんでもなく大きいんですよね。
初めて見た時は野球のグローブかと思うぐらい。
なのに、それが固くもなく絶妙なふわっとした柔らかさ、というか滑らかさ。
温度や時間といったグリルの使い方なのか、下処理なのか、魚そのもののよし悪しなのか。
それら全てなんでしょうけど。
塩加減も絶妙で食べていて全然飽きない。
皮のほろほろした、ほろにがさもあいまってご飯が進みます。
ほんと、これまで食べてきたピンク色のあれは何だったのか!? と唖然としてしまいます。

「鮭ハラスフライ玉子とじ鍋」が裏の看板メニューかな。
フライはサクサク、ハラハラ。
玉ねぎもシャキシャキ、たっぷり。
甘めのタレもサラっとして、トロトロの卵によく絡んでます。
神保町って星の数ほど飲食店があるのですが、それでもカツ丼・カツ煮で太鼓判を押せる店って実は皆無なんですよね。
「きよし」の「鮭ハラスフライ玉子とじ鍋」がカツ煮としては実は一番おいしいんじゃないかと。
変わり種ですけど。

”いぶし銀のメニュー”ゆえに昼は年配のサラリーマンが多いですね。
一人でふらっと入って、目の前の定食と静かに向き合う。
二人、三人で来てもうるさくはしない。
かといって雰囲気が重くて肩がこったりすることもない。
ほどのよい節度を店内では感じますね。
昭和の時代の日本ってこうだったんだろうな、という。
しかし、大将はかなりの高齢ゆえに…。
僕は「鮭ハラスフライ玉子とじ鍋」と言ったつもりなのに、「鮭?」と聞かれて、「鮭」と答えたら「鮭塩焼き」が出てきたんだよな…
体調を崩されてしばらく店を休んでいて、再開後の今、夜の営業は休止中です。

混具合:★★☆☆☆
知名度:★☆☆☆☆
大盛り:★★☆☆☆
コスパ:★★☆☆☆

店舗情報

きよし

住所
東京都千代田区神田神保町1-20
営業時間
11:30 ~ 14:00 ※夜は休業中
休業日
土日祝