お久しぶりです、まるみつです。二ヶ月前のことではありますが、対馬には魅力的な場所がたくさんあったので引き続きご紹介しますね。

対馬のちょうど真ん中あたりには、浅茅湾といって、美しく入り込んだリアス式海岸があります。その浅茅湾の最奥には、「和多都美神社」が佇んでいます。鳥居が海の中に2つ、海と陸の境に1つ、神社の入り口に1つ。まるで海の中から参道が続いているようなその神社には、2つの伝説が残っています。

祀られているのは日子穂彦穂出見命、俗に言う山幸彦と、海神の娘である豊玉姫で、神社のある地名も「豊玉」といいます。海幸彦の釣り針を失くしてしまった山幸彦が、竜宮で豊玉姫と結婚し、塩満珠と塩乾珠を手に帰った「海幸彦と山幸彦」の伝承の地なのです。海幸彦と山幸彦の竜宮伝説は宮崎県の青島神社が有名ですが、対馬にも同じ伝説があるようです。

境内には三面ある小さな鳥居が2箇所見られ、どちらも1つの岩を囲っています。1つは海水の入り込んだ参道沿いにあり、岩の背面にうろこ状の亀裂があることから、「神功皇后伝説」で神功皇后に塩満珠と塩乾珠を授けた阿曇磯良の墓ではないかと言われています。

本殿の裏には奥へ伸びる道と雑木林が。実は、「見える」方には、静かなこの神社が賑わって見えるそうです。境内にも裏の道沿いにも建物があって、人がたくさん働いているのが見えるのだとか。私には何も見えませんでしたが、和多都美神社は霊験あらたかな神社であるようです。伝説もあながちただの言い伝えではないのかもしれませんね。


テキスト/まるみつ

熊本県在住。積ん読が18冊に減りました。