5月に入り、だいぶ気温も上がってきましたね。え、また対馬の話かって? 
まあまあ。対馬にはみどころがたくさんあるのです。今回は、3つまとめてお送りします!

烏帽子岳展望台

先日ご紹介した和多都美神社から山道を行くと、対馬のちょうど真ん中辺りにそびえ立つ烏帽子岳に登れます。
「烏帽子岳展望台にぜひ行きたい」と私が言うと、周辺の地区出身の同行者は「ええ、そんなところに行きたいの?」と笑いました。地元の人々にとっては初日の出を見に登るような身近な場所なのだそうです。

頂上近くで車を降り、急な階段を登ります。覆い茂る木々の隙間からちらちらのぞく青い海に心躍らせながら登りきると、少し息の上がった私たちを強い風と360度の眺望が迎えました。
見渡す限り、緑の山と青い海。山並みも浅茅湾の入り組んだ海岸線も丸みを帯び、ポコポコ浮かぶ小島と相まって静謐な美しさです。
この日はとてもよく晴れていて、北の水平線には韓国らしき島影も見えました。

鮎もどし自然公園

対馬市の港町厳原から内陸へ車で約35分。穏やかな田舎の風景が広がる内山地区に、ホタルが住むほどの清流「瀬川」が流れています。
吊橋の上から瀬川を見てみると、少し不思議な川であることがわかります。河原が水の流れで丸く削られた白い岩でできているのです。実はこの河原は大きな一枚岩の花崗岩で、全国的にも珍しいため、「鮎もどし自然公園」は特別保護区に指定されています。

瀬川の流れは穏やかで、水面はゼリーのように滑らかです。茶色く変色した花崗岩の川底を透き通らせたり空の青を映したりと、見る角度によって不思議な色をしています。
浅いのかと思って水際を歩いていると、「そこから少し奥はすごく深いから気をつけて」と忠告が。夏になると子どもたちが飛び込んで遊ぶそうです。
花崗岩の起伏に少しよろめきながら川沿いを散歩していると、花崗岩から水が染み出して川に加わっていることに気づきます。すると再び「濡れているところは踏まないでね、滑って落ちるから」と声が飛びました。
次は水着を持って夏に訪れたい場所です。

異国の見える丘展望台

対馬と聞いてまずイメージするのは、「韓国に近い」ということではありませんか?
そのとおり、対馬北東部の比田勝港から韓国の釜山までは高速船で1時間。博多から対馬の厳原まではフェリーで2時間強ですから、九州島よりも韓国に近いと考えても間違いではなさそうです。

対馬には、韓国を肉眼で見ることのできる展望台が2つあります。1つは2月にご紹介した豊砲台跡近くの韓国展望所。
もう1つは、私が行った対馬北西部にある「異国の見える丘展望台」です。
先にも書いたように、この日は大変いい天気でした。
なんと、展望台に設置された双眼鏡をのぞかなくても、肉眼で釜山の町並みを見ることができたのです!

私が対馬を訪れたのは比較的海の荒れると言われていた2月ですが、海も穏やかで天気にも恵まれ、対馬の北から南までを堪能できた最高の3日間でした。
対馬には日本人の観光客はあまり来ないと聞きます。しかし自然が豊かで食べ物もおいしい素敵なところです。興味を持ってくださった方は、ぜひ対馬に行ってみてくださいね。

テキスト/まるみつ

積ん読指数は今日も高めの21冊。