生まれ育った築130年の町屋を再生 人々が集う場を作りたい

明治時代に料亭だった築130年の町屋を、再び人が集う場としてよみがえらせるプロジェクトを主宰しています。

山下さんの先祖は肥後細川藩の初代藩主・細川忠利の料理番として「料理谷」という名字をもらいました。明治時代半ばに現在の中央区西阿弥陀寺町に料亭「料理谷」を構え、昭和40年代以降は独身寮や民宿として営業。高校時代まで町屋で暮らした山下さんは「子どもの頃、お客さまを『いらっしゃいませ』とお迎えしていた」と懐かしみます。

熊本地震の際も両親が民宿を営んでいましたが、建物は大きな被害を受け一時は解体も考えたそう。しかし、存続を望みつつ亡くなった夫の遺志などもあり、2年前に建物を残す決断をしました。「貴重なケヤキの一枚板や外国産高級材など、歴史と職人の技が詰め込まれた建物に、新しい命を吹き込みたいと思いました」

現在、建築士やプロデューサー、宮大工と改修工事中。今年5月には宿泊施設「料理谷邸葛籠」をはじめとする複合施設をオープン予定。「訪れた方に、古い建物の良さを感じてほしいですね」

Time Schedule

7:00 起床
11:00 「すき焼 加茂川」へ出勤
12:00 おかみ業のかたわら、町屋再生の打ち合わせ
14:00 上通商栄会のHPリニューアルの打ち合わせ
18:00 銀行と打ち合わせ
20:00 閉店後、帰宅
24:00 就寝

山下 みきさん
1964年、熊本市古町地区で明治時代から続く料亭の長女として生まれる。料亭と住まいを兼ねた町屋で高校卒業まで暮らす。大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、同校で職員として勤務する。21歳の時に帰熊し結婚。「すき焼 加茂川」おかみ。

Information

今年5月、宿泊施設「料理谷邸葛籠」や飲食店、イベントスペースなどを備えた2階建ての複合施設(中央区西阿弥陀寺町6)をオープン予定。