「結び詩(うた)・深雪屋」 松岡 深雪さん

小学生を対象に書道教室を開く傍ら、マルシェなどに積極的に参加して「結び詩」を制作しています。結び詩とは、松岡さんの造語で、名前の一文字一文字を文頭に置いて作ったフレーズをつなぎ、詩にしたもの。人生の節目を迎える両親や友人へ向けたメッセージが多く、贈る相手の人柄や人生のエピソードなどを聞き取り、作詩に生かしています。「唯一無二の作品に仕上げることが結び詩の魅力です」

偶然空きが出たマルシェのブースで結び詩の原形となるパフォーマンスをしたのが始まり。「贈る相手のことを大切に思う気持ちに触れると、私も幸せな気持ちになれる」と話します。結婚生活に悩む時期があり、しばらく制作から離れましたが、「仕事は自分でつくるもの」と励ましてくれた友人の言葉が後押しに。「書を仕事に、シングルマザーとして前向きに生きていこうと決めました」

背景に描くパステルアートも独学で勉強中。書道も再開し研さんを重ねています。「あの人に書いてもらいたい、と言われるような作品をこれからも作りたい」と話します。

松岡 深雪さん
1986年熊本市生まれ。10歳で書道を習い始め、高校3年で日本習字成人の部準三段を取得。高校卒業後、アルバイトなどを経て福岡市でマルシェを手掛ける仕事に就く。29歳で帰熊、翌年、結婚・出産。32歳で「結び詩・深雪屋」開業。書道教室主宰。熊本市在住。

贈られた人からは「名前を誇りに感じる」と喜ばれるそう

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