自然体験を通して、 子どもたちの“生きる力”を育てたい

“タジマン”こと田島さんが子どもの頃、辺りには山や川など自然豊かな光景が広がっていたそう。「日が暮れるまで森の中で遊びまくるガキ大将でした」

東京では長年、子ども向け番組の制作に携わっていましたが、「子どもたちがもっと自然と触れ合える場をつくりたい」と熊本へUターン。2008年から、野外自主保育「森のようちえん オズ」の活動を開始しました。年に24回、大津町にある森で未就学児と一緒に小川で遊んだり、火をおこし料理を作ったりと、季節ごとの自然体験を行っています。

熊本地震の後には、長引く避難生活で子どもたちの心がすさんでいくのを感じ、園のスタッフやサポーター、保護者と一緒に「クマモトフォーキッズ」を設立。県内各地を巡回して野外の遊び場を提供しています。「自然と接する中で、子どもたちが人間らしい表情を取り戻していくのがうれしかった」

支援活動を通じ田島さんは、人と自然の共生の大切さを改めて感じたそう。「自然体験は実生活で“生きる力”につながります。今後も子どもたちが夢中になれる体験を提供したい」と話します。

Time Schedule

5:30 起床、森の朝仕事、朝食
9:30 スタッフと打ち合わせ
10:00 森で子どもたちと野遊び
16:00 「ジャズ喫茶 ハロー通り」の仕事
19:00 趣味のDIYや仲間との懇親会
22:00 就寝

田島 司生さん

田島 司生さん
1957年、大津町生まれ。18年間、東京の制作会社で子ども向けテレビ番組などに携わり、93年帰熊。イベント企画会社を設立。大津町にある「オズの森」で、環境について学んだり自然遊びを楽しんだりできる場を提供している。同町で妻と2人暮らし。

Information

「クマモトフォーキッズ」は定期的にイベントを開催。詳しくはFacebookで。
https://www.facebook.com/kumamotoforkids/