オーケストラの臨場感を再現 真空管アンプの音を多くの人に

クリアでまろやかな音を再現する「真空管アンプ」。八代市の本町アーケードに電気店『ラジオクロネコ』を構える92歳の森さんは、オーディオファンの間では知る人ぞ知る真空管アンプ作りの達人です。真空管ラジオを製造していた父の跡を継ぎ、独学で作り始めて67年。これまで500台以上を製作したそうです。

回路図を書き、真空管やトランス、チョークなど部品の配置を決め、5日ほどで組み立て完了。しかし音の微調整には10~20日間もかかり、周波数や矩形(くけい)波を測定したデータを基に自分の耳を頼りに調整していきます。「音楽が好きで、国内をはじめウィーンやプラハでも良い音楽を聴いたことが生かされています。また、文学や哲学に触れ、人生の先輩方との出会いも、アンプ作りにいい影響を与えてくれました」

真空管アンプの音を多くの人に知ってほしいと、3月には同市坂本町の「鶴之湯旅館」でクラシックレコードコンサートも開催。「コンサートホールで聴く音に近い音が出てくれるのが一番の喜び。店でも聴くことができますので、気軽にお尋ねください」

Time Schedule

5:45 起床
6:00 犬の散歩
7:00 朝食、読書
8:30 仕事
19:30 夕食
20:00 習い事のおさらい、読書
23:00 就寝

森 精一さん

森 精一さん
1927年、球磨村一勝地生まれ。鹿児島高等農林学校(現鹿児島大学農学部)を卒業後、家業の電気店に入社。家電の販売の傍ら、父親が始めた真空管アンプの製造・修理の技術を習得。クラシックから邦楽まで無類の音楽ファン。

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