南阿蘇産のコーヒーで観光や農業を元気に

香りがよく、ほんのり甘い味わいの南阿蘇産のコーヒー「阿蘇珈琲」が今年5月に発売され、話題になりました。

「阿蘇でコーヒーが栽培できるなんて!と、最初は皆さんに驚かれました」と後藤さん。しかし、標高が高く、寒暖の差が大きな阿蘇地域はコーヒー栽培に適しているそう。さらに、輸入品よりも鮮度や味が良くなるのではと、コーヒー農園を始めました。

平成12年から勤務した高校では、生徒たちとコーヒー栽培を実践。「失敗やアクシデントもありましたが、多くのノウハウが得られました」

コーヒー栽培で、若手生産者を育成する一方、観光の活性化にも波及させたいという後藤さんの取り組みは、今年2月、世界農業遺産である阿蘇地域の特色を生かしたビジネスプランコンテストでグランプリを受賞。若手農業者からの問い合わせも増えました。

収量を増やすだけでなく、赤い実を果実酒やジャムにしたり、温泉地熱で加工したり、やりたいことは尽きません。「阿蘇珈琲を復興や観光に役立て南阿蘇を元気にしていきたい」と意気込みます。

Time Schedule

6:30 起床
8:30 畑で農作業
12:00 家へ戻り昼食
13:00 再び畑で農作業
17:00 作業を終え、村内の温泉に立ち寄る
19:00 夕食
22:00 メールチェックなどデスクワーク
24:00 就寝

後藤 至成さん

後藤 至成さん
1957年、菊池市生まれ。佐賀大学農学部を卒業後、熊本県内の農業高校の教師、野球部監督に。昨年退職後、阿蘇中央高校で取り組んだコーヒー栽培を本格的に始め、農園を立ち上げる。南阿蘇村で妻と長女の3人で暮らす。

Information

「阿蘇珈琲」は菊陽町の『ケイズコーヒー』で販売。来年4月からは「コーヒーオーナー制度」をスタート予定。問い合わせはメール(gotou.shisei@blue.plala.or.jp)で。