前の持ち主から次の持ち主へ 本の“物語”をつないでいきたい

祖父がのこした本と、自ら集めた古書のわずか500冊を元手に古書店を始めました。開業のきっかけは、熊本市で開催されたブックイベントに参加したこと。「東京に住んでいた頃に古本屋巡りが好きで集めた本があり、それを出品してみました。本は思った以上に売れて、口下手な自分がなぜか、お客さんとの会話を自然と楽しめたんです。この時、『商売にしたい』と思いました」

現在の蔵書数は約4000冊。ジャンルは幅広く、希少価値の高い一点物や掘り出し物に出合えます。「私より歴史の長い本ばかり。それぞれの本に、前の持ち主から次の人の手に渡るまでの物語があるのも魅力です」

菅原さんは店外での活動にも積極的。毎月1回、朗読会「タケシマモフの声に出して読んでみる会」を共同で催しています。また、喫茶店に置く本のセレクトや、映画の知識が豊富なことから、熊本市現代美術館の無料シアター「月曜ロードショー」で上映作品選びなども担当。「依頼は断らない主義。学ぶことが多いですから」と、優しい表情ながらも、熱い眼差しで話してくれました。

Time Schedule

6:00 起床
8:30 店で注文品の発送作業
10:30 古本の買い取りで個人宅へ
13:00 開店。値付けや品出し作業
20:00 閉店。帰宅
24:00 映画鑑賞や読書をして就寝

菅原 龍人さん

菅原 龍人さん
1989年、熊本市生まれ。高校卒業後、表現学科のある大学に進み、演劇や表現の基礎を学ぶ。卒業後は上京し、演劇での役者活動や数本の舞台演出を手掛ける。26歳で帰熊。2016年7月、中央区坪井に「古本タケシマ文庫」を開業。

Information

本の入荷情報、イベントのお知らせなどはHPをチェックして。
https://takeshimabooks.shopinfo.jp/